思い出 〜You〜 ページ4
出発の日の朝、部屋の引渡しが終わりぐるりと部屋を見渡した。
思い出すのはどうしてもジヨンの事ばかり。
どこを向いても、思い出の中のジヨンの笑顔がある。
"このソファー気持ちいいね"
"A！おかわり！"
"一緒にお風呂はいろーよ！"
"今日も何か洋服貸して"
"またアルバム見ていい？"
"A、こっちにおいでよ"
"ただいま"
"また来るね！"
"A、愛してるよ"
"A、大好きだよ"
頭の中でジヨンの声が聞こえる。
どうしてこうなっちゃったの？
私達、あんなに幸せだったのに…
全ては私。
私のせいでこうなったの。
涙を拭いてもう一度見渡す。
「ごめんね、ジヨン…ごめんなさい…。ずっと、ずっと、愛してる。」
部屋から出ると、ドアが閉まる音が重く身体にのしかかる。
もう永遠にここに来る事はない。
もう永遠にここにジヨンが来る事もない。
……………
会社に向かう途中、公園のベンチに座り手に持った封筒を見つめる。
そしてスマホを取り電話をかけた。
「もしもし？」
「もしもし？タプくん？Aです。今大丈夫かな？」
「あー、はい、大丈夫ですよ。」
「どうしても、最後に1つだけお願いを聞いて欲しくて…。ジヨンに渡してほしいものがあるんだけど…」
「今どこですか？会社には来ますか？」
「これから会社に行くんだけど…」
「今、会社にいます。だから着いたら連絡下さい。」
「ありがとう。」
どうしてタプくんを選んだのか…
タプくんは、実はずっとジヨンと私の事を気にかけてくれていた。
ジヨンが仕事でいない会社の食堂で、よくジヨンについて話してくれた。
こーゆう奴だから目を瞑ってくれ、とか…
こーゆうこと言うほど私の事が好きなんだよ、とか…
優しくて、面白くて、話しやすくて…
何より信頼できる人。
手紙の内容もだけど、中にはジヨンの家の鍵が入ってるし…
会社に着くと連絡をし、いつもBIGBANGが使うレコーディング室へと向かった。
中に入るとタプくんとヨンベくんがいた。
「ごめんね、ヨンベもさっき隣にいて…ヨンベも俺と同じくらい2人の事心配してて…」
「ううん、ありがとう。これなんだけど…中に手紙とジヨンの家の鍵が入ってるの。手紙は捨ててもいいけど、鍵を返して欲しくて…大切なものだから…」
私の手からタプくんの手へ封筒が渡る。
手を離した瞬間、私の中からジヨンと繋がってたものが全部なくなった。
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r08194(プロフ) - ぃぇ！また時間があるとき投稿してください！笑 (2016年3月12日 16時) (
レス) id: 9cedcfc370 (このIDを非表示/違反報告)
がほ(プロフ) - リンナさん» こんにちは(^ ^)いつもコメントありがとうございます(^ ^)喜んでいただけて嬉しいです(^ ^) (2016年2月25日 16時) (レス) id: b9b3e3aa96 (このIDを非表示/違反報告)
リンナ - ありがとぅございます！面白くてずっと読んでます！☆ (2016年2月23日 16時) (レス) id: 9cedcfc370 (このIDを非表示/違反報告)
がほ(プロフ) - リンナさん» リンナさん☆こちらにもコメして頂いたのに、お返事が遅くなりすみません。"シリーズ最初の作品へ"や"作品のシリーズ"を押してもらうとすぐ検索できると思います(^ ^) (2016年1月20日 19時) (レス) id: b9b3e3aa96 (このIDを非表示/違反報告)
リンナ - これは、〜1〜からあるんですか？ (2016年1月20日 15時) (レス) id: 9cedcfc370 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：がほ
| 作成日時：2015年12月29日 0時
