出発前日 〜You〜 ページ3
あれからジヨンともう一度話がしたくて何度も電話をかけた。
でも繋がらなかった。
何度もLINEを送った。
でも今もメッセージには既読はつかないまま…
平日の半分は家に泊まりに来てくれたのが、
あの日からパッタリなくなり、
週末は反対に私がジヨンの家に行ってたのに、
ジヨンが帰ってくる事はなくなった。
ジヨンの全てで避けられてるのを感じ、
自分がしたことなのに苦しくてたまらない。
会社では元からあまり会わなかったけど、
一切見なくなった。
あの日から私の周りでジヨンが消えた。
いつも近くにいてたのに、どこにいるのか何をしてるのか、どう思ってるのかさえ今はわからない。
引越しの準備をしてても、この家には全てにジヨンとの思い出があるから涙でなかなか進まなかった。
明日午前中、部屋の引渡しがある。
それが終わったら会社に寄り、夕方の飛行機でアメリカに向かう。
パク室長にアメリカの返事をしたのは、もちろん…元から決めてた事だったから。
どんなに気持ちが揺らいでも、迷っても、私の中では最初から答えは出ていた。
…ただそれを自分で認めてしまうのが怖かった。
認めてしまうとジヨンに打ち明けなきゃいけないから…
ジヨンと離れなきゃいけなくなるから…
ジヨンが言った、"さよなら、ヌナ"…
これはもう別れようって意味なのかな？
私達はもう終わりなのかな…？
目の前にある、ジヨンの家の鍵。
これは大切なものだから、なんとしても返さなきゃいけない。
ギュッて握りしめ、鞄から便箋を取り出すと、ジヨンへ最後の手紙を書く事にした。
読んでくれないかもしれない。
でも、もうこの封筒がジヨンの元に届くだけで良かった。
今この手の中にある鍵を、ジヨンが触れてくれるだけで良かった。
どうか最後じゃないありませんように…
そう願ったけど、あれから全ての事が最後になった。
ジヨンの笑顔も、手も、匂いも、声も、私だけに向けてくれてた全てのものがもうないなんて…
いつが最後だったのか、全てビデオのように鮮明に覚えていられればいいのに、記憶が薄れていく自分が嫌になる。
もう一度って願っても、もうその願いは叶わない事…
だから最後に…1文字1文字、思いを込めて手紙を書いた。
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r08194(プロフ) - ぃぇ！また時間があるとき投稿してください！笑 (2016年3月12日 16時) (
レス) id: 9cedcfc370 (このIDを非表示/違反報告)
がほ(プロフ) - リンナさん» こんにちは(^ ^)いつもコメントありがとうございます(^ ^)喜んでいただけて嬉しいです(^ ^) (2016年2月25日 16時) (レス) id: b9b3e3aa96 (このIDを非表示/違反報告)
リンナ - ありがとぅございます！面白くてずっと読んでます！☆ (2016年2月23日 16時) (レス) id: 9cedcfc370 (このIDを非表示/違反報告)
がほ(プロフ) - リンナさん» リンナさん☆こちらにもコメして頂いたのに、お返事が遅くなりすみません。"シリーズ最初の作品へ"や"作品のシリーズ"を押してもらうとすぐ検索できると思います(^ ^) (2016年1月20日 19時) (レス) id: b9b3e3aa96 (このIDを非表示/違反報告)
リンナ - これは、〜1〜からあるんですか？ (2016年1月20日 15時) (レス) id: 9cedcfc370 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：がほ
| 作成日時：2015年12月29日 0時
