大切な人 〜You〜 ページ1
(A side)
ジヨンは知ってしまったんだ。
他の誰かから…
恐れていた事…やっぱり掛け違えたボタンはもう合う事はないんだね。
「ごめんなさい。言わなきゃって、ずっと思ってたんだけど…」
「いつ言われたの！？」
「8月…19日。」
忘れもしない、ジヨンの誕生日の次の日。
「はぁ？で、今日まで言わなかったんだ！？なんで！？」
「気持ちが…まだ決まってなくて…どうしたらいいか…だからまだ言えなくて…」
「決まんなきゃ言えねーの！？むしろ相談とかないわけ？」
「ジヨっ…ごめんなさい…」
「昨日…俺の話、どんな気持ちで聞いてたの？なんでその時、話してくんなかったの？俺が…ずっと考えてた事…無駄だったって事だよな…」
「ジヨン、私ーーーっ！」
「もーいい。わかった。気持ちが決まってないんだろ？んで、相談もしないんだろ？もーいいよ。もーいい。Aの好きなようにしたらいいよ。」
後ろを向き、私からジヨンが離れようとする。
「待って！ジヨン待って！」
でも掴んだ手を……振り払われた…
靴を履きながら私を見ずジヨンが言う。
「さよなら、ヌナ…」
バタンッ
と、ドアが閉まり…静寂に包まれる。
最後じゃありませんように…
数時間前、心から願ったけど…願いは届かなかった。
悪いのは私。
こうなったのも私のせい。
今更後悔しても遅いけど、思わず玄関から飛び出すと、ちょうど下にジヨンが乗った車が走り去ろうとしてる所だった…
「ごめんなさい…」
何度謝ってももうジヨンには届かなくて、
時間も元には戻らなくて、
戻った部屋の中はどこもかしこもジヨンを思い出させる。
テーブルに置かれた大阪のお土産。
スマホには2人で撮った写真が…
リビングに入ると、ソファーに座るジヨンの笑顔。
Aって私の名前を呼ぶ優しい声。
何度背中から抱きしめてくれた事か…
私の匂いが好きだと言って、何度首に顔を埋めてくれた事か…
キッチンも、洗面所も、玄関も、どこもかしこも思い出ばかりで…
わかってるんだけど寝室に入ると…
立ってられずその場に泣き崩れた。
大好きだよ、愛してるよ…
ジヨンはいつも素直に私に向き合ってくれてたのに…
私は…
失うかもしれない怖さばかり考えて、身を守る事しか考えてなくて…
どこからどう間違ったのかさえわからなくて。
でも全て最初から間違ってたんだと…
最初からジヨンみたく素直になれてたら、今目の前にはジヨンの笑顔があるのに…手も繋いでたのに…
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r08194(プロフ) - ぃぇ！また時間があるとき投稿してください！笑 (2016年3月12日 16時) (
レス) id: 9cedcfc370 (このIDを非表示/違反報告)
がほ(プロフ) - リンナさん» こんにちは(^ ^)いつもコメントありがとうございます(^ ^)喜んでいただけて嬉しいです(^ ^) (2016年2月25日 16時) (レス) id: b9b3e3aa96 (このIDを非表示/違反報告)
リンナ - ありがとぅございます！面白くてずっと読んでます！☆ (2016年2月23日 16時) (レス) id: 9cedcfc370 (このIDを非表示/違反報告)
がほ(プロフ) - リンナさん» リンナさん☆こちらにもコメして頂いたのに、お返事が遅くなりすみません。"シリーズ最初の作品へ"や"作品のシリーズ"を押してもらうとすぐ検索できると思います(^ ^) (2016年1月20日 19時) (レス) id: b9b3e3aa96 (このIDを非表示/違反報告)
リンナ - これは、〜1〜からあるんですか？ (2016年1月20日 15時) (レス) id: 9cedcfc370 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：がほ
| 作成日時：2015年12月29日 0時
