余裕 -Jungkook- ページ1
ヌナを抱き上げてベッドに向かい、
ゆっくりヌナをベッドに下ろすも…
しっかりと僕の腕を持ち、
その手から、
僕を見つめる目から、
“キスして”って言ってるのが伝わってきて。
それを感じながらヌナを見ていたら、
言葉にして言わせたいってことを思う余裕もなく、
勝手に身体が動き、
ヌナの唇に触れるこの瞬間。
いつも初めてするかのようにドキドキするのは
なぜなんだろう？
そして唇が触れると同時、
勝手に閉じる目蓋。
閉じたらもう、
ヌナの柔らかさと温度しか感じられなくなり、
触れてるのは唇や舌だけなのに、
全身が溶けてしまいそうになる。
男として、
いくら年下だといっても
ヌナを抱く時はリードしたい気持ちがある。
自分には余裕を持ちたいし、
その状態で、ヌナの余裕を奪っていきたい。
懇願するように僕のことを求めて欲しくて、
気持ちだけじゃなく身体も、
僕から離れられないようになって欲しい。
むしろ。
一方的でいいから、
僕は与えられるより与えたいのに。
けど。
もう数え切れないほどヌナと身体を重ねたけど、
その度に今日こそはって思うけど、
一度たりとも僕の想いが叶ったことはない。
リードしたいのにすぐに余裕はなくなって、
与えるなんておこがましい。
与えるじゃなく求める。
余裕がなくなりブレーキもきかず、
身体が動くまま、
本能のままヌナを求め続ける。
懇願するように求めるのはいつも僕の方で、
もう身体も離れられないのも僕の方で、
飽きるなんてあり得ない。
目や身体、
言葉なしでも伝わることや、
予想通りの反応。
予想通りの状態。
でもどれも、
いつもワクワクするほど心が躍るのは…
死ぬほどヌナが好きだから。
本当に髪の毛一本、足の爪先まで。
口から出てくる言葉や、溢れる笑顔まで。
全て好きで、
全て僕のものだから。
やっぱり…
最初っから無理なんだ。
わかってはいたけど、
認めるのは情けない感じがして、
でもやっぱり無理なんだ。
いい加減、
認めなきゃな…と思っていたら、
ヌナの方から離れた唇。
「グク…っ、今日もう無理…、なんかもう…っ、」
聞いた瞬間、
一気に下半身に熱が集まるのがわかって。
「無理？」
「ダメなの、今日」
恥ずかしそうに顔を覆ったヌナ。
すごくたまに、
貴重なほどすごくたまに。
ヌナがすぐダメになる、
恐ろしく可愛い日があって。
まさかそれが今日だなんて。
そういう時、
僕は必ず暴走する。
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maritaka0313(プロフ) - 初めまして^ ^何度も何度も読み返しては、胸がギュッとなったりキュンキュンしたり大好きな作品です。がほさんの作品全部読ませてもらいました！どの作品もだいすきです！ (2022年8月18日 22時) (
レス) id: 1c7f33ed83 (このIDを非表示/違反報告)
がほ(プロフ) - あすかさん» こんにちは^ ^コメ下さったのにお返事が遅くなり申し訳ありません。一番好きなシリーズだなんて、めちゃめちゃ嬉しいお言葉ありがとうございます！更新また早めにできるよう頑張ります！ (2021年6月26日 21時) (レス) id: 242c469720 (このIDを非表示/違反報告)
あすか(プロフ) - 冗談抜きで今までで一番好きなシリーズです！これからも更新楽しみに待っています！ (2021年6月16日 2時) (レス) id: b8c8508da9 (このIDを非表示/違反報告)
がほ(プロフ) - みゅーさん» こんにちは！コメ下さったのに、お返事が遅くなり申し訳ありません。読み直しをして下さったんですか？ありがとうございます！素敵とか、好きとか、本当に嬉しすぎます！遅くなりましたがテヒョン編更新していきますので、よろしくお願いします！ (2021年6月3日 9時) (レス) id: ae37c6ad61 (このIDを非表示/違反報告)
みゅー(プロフ) - 久々に読み直してもやっぱり素敵な作品です(＞＜)好き好き！テヒョンの続きUPも楽しみにしてます\(//∇//)\ (2021年4月21日 13時) (レス) id: 6c527f49bb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：がほ
| 作成日時：2020年6月2日 22時
