通訳ヌナと…【Jungkook：6】

子供 -Jungkook- ページ8

「A以外だと…病院で通訳ってなると、なかなか他はってジフンが言ってたし…」

「でも今テギュヒョンもいない状況なんですよ？なのにここでヌナに抜けられたら、」

「あ！だからテギュヒョンがもう帰ってくるんだよ。だからここのことは心配すんな。大丈夫だから」

なら…
テギュヒョンが病院に行けばいいじゃないですか！

その言葉が本当に口から出かかってたけど。

「グク。お前がいろいろ口出しすることじゃねぇだろ？」

ユンギヒョンが僕の腕を引っ張って、
そんなの…
いくら僕でも、
本当はわかってることを言ってきて。

何も言えないままヒョンに引っ張られ、
最後…ヌナを見たけど…

やっぱりね。

思った通りだけど。

ヌナは僕のことなんか見てくれなかった。

トレーナーのヒョンの方を向き、
病院に行くんでしょ？

自分に好意を寄せてる人とも知らず、
その人に付き添って行くんでしょ？

なんでそんな…

そこまで日本語わからなくていいじゃん！

できることが多すぎるから、
あれこれ頼まれるんだよ！

韓国に帰らず日本にいろとか、
病院に行けとか！

嫌だ…とか、
自信ない…とか。

そんな言葉さえ言わないから、
あれこれ言われるんだって！

なんでもはいはい聞くから、
あれこれ言われるんだって！



「子供か、お前は」

「そうです。どうせ僕は子供です」

メンバー達の塊の中に連れ戻され、
子供とか、ガキとか、幼いとか…
もう何度言われただろう？

でも反論することなく、
もうそうなんだ…って。

大人なヒョン達やヌナ。
僕には理解できない。

「だろうな。自分のことしか考えれねぇ奴は」

カチンッとくるヒョンの言い方。

「まぁ俺もそこまで考えられなかったけど、あいつは…自分…ってか、お前のことだったり、先のことだったり、今日明日のことだけじゃなく、それに続く先の先まで考えてるとしたら？」

「え？」

「今寂しいとか、今日会いたいとか、この瞬間ここで話したいとか…じゃなくて、半年後、一年後…変わらずこの場所でお前のことを見ていたい、変わらずお前との関係を続けたい……想いは一緒でも、微妙に視点がズレてんだよ」

「意味が…わかりません」

「お前がわかんねぇ限りは無理だよ。あいつに迷惑かけ続けるだけ。言ったろ？何か起ったら、矢面に立たされるのは間違いなく、確実にお前じゃなくあいつだって」


僕と同じ。

言うだけ言って、
口をつぐんでしまったユンギヒョン。

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