通訳ヌナと…【Jungkook：6】

好き -Jungkook- ページ19

「全然わかってないんですね。なんで僕が気分悪いのか」

「それは…」

「わからないんですか？」

「ごめん…グク、私…ちゃんと謝るから、だから教えて欲しくて、」

「教えて欲しいのに今こんなことしてたんですね？」

「それは…っ」

顔が赤くなったヌナ。
目にはみるみる涙が溜まって。

可哀想だと思うけど、
意地悪するのがやめられない。

ヌナがあまりにも可愛すぎるから。


だから。


「教えて欲しいですか？」

そう聞くと、
ヌナなのに…
まるで小さな女の子のように可愛く頷くから。

「じゃあ…まずは僕の気分を直して下さい。そしたら教えます」

「直すって…どうやって？」

「今してたじゃないですか」

「え？」

「気分良くなってたのに、ヌナがまた僕の地雷を踏んだんです」

「地雷って、」

「だから。先に気分を直して下さい」


本当は怖いんだけど…
こんなことを口にするのは。

けど、どこか確証があるから。

ヌナは絶対、僕を求めてくれる。
僕のいうことを聞いてくれる。


「グク？でも一つだけ今聞いてもいい？」

「なんですか？」

「私のこと…まだ好きでいてくれてる？」

聞きながら、
ヌナの目から溢れた涙。

「言いませんでした？僕は、ヌナしか好きになれないって。好きですよ。あの頃からずっと変わることなく好きです。僕はヌナしか好きになれませんから。そして、嫌いになることも、忘れることさえできないんですから」

「グク…ごめんね。でも私も…グクのことがすごく好きなのは本当だから…っ」

言いながら近づき、
熱いヌナの舌が僕の中に入ってきて。

再び身体を這うヌナの舌。
ずっとしてて欲しいほど気持ち良くて。

同時に解かれた浴衣の帯。

ソコに触れたヌナの手。

身体を屈め、
下着越しにソコに触れたヌナの唇。

サラサラと落ちるヌナの髪を掻き上げて、
僕のを口にするヌナを見た。


ヌナが僕のことを愛してくれてるのは、
声だったり、文字だったり、態度だったり。

ううん…本当は存在からも伝わって、わかってる。

僕以外好きじゃないのも、
気持ちが揺れてないのも、
全部わかってる。


けど。


今回、僕はやり過ぎた。

ヌナの口から、
僕の気持ちを疑うような言葉を言わせてしまった。

そんなことないのに。
一切、全く、絶対にないことなのに。

そう思わせてしまったんだと思うと、
本当にやり過ぎた。

でも僕もヌナのことが好きなのは本当で、
苦しいほど好きでたまらない。

熱い -You-→←地雷 -Jungkook-

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