通訳ヌナと…【Jungkook：6】

え… -Jungkook- ページ17

「してもいいの？」

「なんでそんなこと聞くんです？ヌナは僕の彼女でしょう？」

僕に対し、
ヌナがしたらダメなことってあるんですか？

「ゲームやめますから。だから…前に来て、ちゃんとして下さい」


肩にあったヌナの手。

もうダメだ。

ヌナのことちゃんと正面から見たくて。

引っ張ると僕の前に来て、
ちょこんっと座ったヌナ………を見た瞬間。

なんだろう。

一気にガラガラガラッて音を立て、
硬くなったもの…
やきもちを妬いて、
思い通りにいかなくて、
拗ねて、
素直になれなれなくて、
意地を張っていた自分が崩れた。


ちゃんと謝らなきゃ。

僕がヌナにしたこと、言ったこと、
ちゃんと謝らなきゃ。

して下さい、
なんてそんなバカなこと言ってる場合じゃない。

だからヌナ…と、
口を開きかけた時…え…

正座をしていたヌナが膝で身体を起こし、
立ち上がるのかと思ったら、
そうじゃなく両手を僕の両肩に置いて…

近づいてきたヌナの身体。

え…と思った瞬間、
目の前が暗くなって…

唇に触れた柔らかなもの。

ヌナの唇。

ゾワゾワッと一気に湧き立つ肌。

背骨に電気が通ったように、
ピンッと背筋まで伸びて。

なのに頭はクラクラとして、
身体に力が入らなくなって。

音楽…
つけてなくて良かった。

ヌナとする時は無音がいい。

リップ音だったり吐息だったり、
それにヌナの甘い声がよく聞こえるから。

今もそうで。

ヌナが僕の唇をついばむ音。
絡み合う舌。
水音。


ヤバい！待って！

止まれなくなる！


「ヌナ待って、…っ、僕、」

謝らなきゃ、
話があるって言おうと思ったんだけど、

「やだ…グクがしていいって言ったんだもんっ」

「あ、ちょっ…ヌナ…！」

言い終わるやヌナの唇が顎、喉と移動し…っ！

片方の手で崩れそうな自分の身体を支え、
もう片方の手でヌナの腕を掴んでるんだけど…

そりゃあ本気で嫌なら押し返せるけど、
そうじゃないから。

僕の顎、喉、首、耳、肩、鎖骨…

着ている浴衣をずらしながら、
首元に顔を埋めるヌナ。

少なくとも僕が知るヌナは
どちらかといえば受け身で、
僕がすることにすぐに反応してくれて、
いつもそれを恥ずかしがって…

だから今みたいな、
こんな積極的なヌナは知らなくて。

そして。

いつの間にかヌナの身体が僕の足の間に入り、
ヌナの舌が僕の胸の先端に触れたから！

ビリッとした刺激が伝わったのと同時、
理性みたいなものはその刺激で全て消えてしまった。

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