ジョングクさん -You- ページ15
けど。
10分、15分。
待てどもセジンさんはいらっしゃらず。
どうしよう…
きっとお忙しいんだろうし、
もう少し待って、
それでもいらっしゃらなければ連絡…する？
とりあえず。
ここで何かお話しするかどうかわからないけど、
暖房…入れとこうかな。
入り口のドアの横にあるスイッチ。
電源を入れ、
椅子に座っとこうと後ろを向いた時。
バタバタバタッ！と、
勢いよく走る音？が聞こえて。
え…セジンさん？
何で走ってるの？
何事？
そう思って振り返り、
ドアの方に行こうと思った時。
ヌナ
聞こえたその声に、
一瞬で身体が固まったのと同時…
「……ヌナ！Aヌナ！」
全てのことが一瞬で起こった。
聞こえた声。
私の名前。
勢いよくドアが開いて。
そこにいたのはジョングクさんで。
「いた……やっと……今度は……っ」
ドアを開けるなり、
目の前にいる私を真っ直ぐに見て。
乱れた呼吸。
言い終わると少しニコッ…と、
口元に笑みが浮かんだように見えて。
頭の中は、
はてなマークでいっぱいで。
けど、こないだのように、
いや…香港で会った時もだ。
突然、
壁にドンッともたれたかと思ったら、
そのままズルズルズルッと…
滑るように床に座って。
下を向き、
膝の上に手と頭を乗せ、
身体全体で呼吸するのが見えて。
福岡のお店でのことが頭に浮かび、
はてなマークでいっぱいだった頭に、
誰かを呼ばなきゃ！って思いが浮かんで。
「ちょ…っ、ジョングクさん？誰か…っ！」
誰かを呼ぼうと、
一歩ドアに向かって足を出した瞬間。
手首をギュッと掴まれた。
「ダメです。行かせません。もう…僕を置いて…どこにも行かせません」
そう言ったジョングクさんの目が、
なぜか泣いてるように潤んでいて、赤くて…
「あっ！」
いきなり掴まれていた手に力が入り、
ボーッとしていま私は、
引っ張られるまま…
ジョングクさんの大きな腕に包まれてしまった。
「あのっ、や…ジョングクさん！」
「その呼び方。やめてって言ったじゃないですか！何でそんな風に呼ぶんです？何で昔みたいにグクくんって呼んでくれないんですか？」
立とうって、
離れようって思ったのに。
さらに腕に力が入って、
しかも…どういうことなのか、さっぱり…
「あの！セジンさんがもうすぐいらっしゃるんです！だから、こんな所、」
「ヒョンじゃないです。連絡をしたのはヒョンだけど…僕が…ヌナに会いに来ました」
もう…
全然わからない。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1132人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
がほ(プロフ) - RxSさん» R×Sさん(T_T)癒されてるだなんて…本当ですか？ありがとうございます。お子様もペンちゃんなんですね。話が出来て嬉しいけど、チケットとなると困りますね。また少しでもR×Sさんの癒しになれるよう、早めに更新頑張りますね^ ^ (2019年11月26日 20時) (
レス) id: ebe247b3cf (このIDを非表示/違反報告)
がほ(プロフ) - 名無し24407号さん» ありがとうございます！！今日下書きをしてました！待って下さる方がいるのは本当に励みになります！もう少しだけお待ち下さいね^ ^ (2019年11月26日 20時) (レス) id: ebe247b3cf (このIDを非表示/違反報告)
がほ(プロフ) - カレンさん» カレンさん(T_T)なんて嬉しい、ありがたいお言葉。私にはもったいないくらいなんですが、本当に嬉しいです。心情が…と言って下さるの、本当に嬉しいです！文字で出来る限り上手に伝えたくて、それが伝わってもらえたのは(T_T)更新、もう少し待って下さいね！ (2019年11月26日 20時) (レス) id: ebe247b3cf (このIDを非表示/違反報告)
がほ(プロフ) - キムさん» おぉ！ホビの魔法すごい！さすが！オーラ感じましたか？ですよね？上手く言えないんですが、本当にすごかったです！余韻に浸りつつ、ゆっくりと書き始めていきますね^ ^ありがとうございます。 (2019年11月26日 20時) (レス) id: ebe247b3cf (このIDを非表示/違反報告)
がほ(プロフ) - ゆーさん» ゆーさん！いつもいつも嬉しいお言葉、本当にありがとうございます(T_T)衝撃的すぎて、当日はどうなることかと思いましたが…徐々に落ち着き、今日少し下書きしていました。けどあの日のグクを思い出し、一人興奮^ ^更新もう少し待って下さいね！ (2019年11月26日 20時) (レス) id: ebe247b3cf (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：がほ
| 作成日時：2019年10月19日 13時
