検索窓
今日:23 hit、昨日:107 hit、合計:696,116 hit

雪 -You- ページ13

覚えてて欲しいとか。
ましてや良い過去の思い出であれたらいいなとか。

本当にそんな風には一度も思ってなかった。

むしろ、
忘れてくれたらいいのに…
と、思っていた。

今よりもっと子供で、
誰にも言えなくて、
ただ怖くて。

言い訳だけど、
私には…あれしかできなかった。
あれしか言えなかった。

最後に公園で話した時、
そんな私のせいでジョングクさんを傷つけたのは…
わかっていた。

わかっていた…つもりだった。

けど本当は、
全くわかっていなかった。


あの日から…地獄だと言われ、
今もそうだと言われ、
私のせいだと言われ、
言葉の端々にジョングクさんの苦しみを感じ…

しかも。

かなりお酒を飲んでいたようだけど、
多分、ずっと胸に残る想いを、
その想いをさせられた私に吐き出し、
そのままガクッと力が抜けるように膝を落とし、
床に倒れてしまった。

ユンギさんが大声でマネージャーさんを呼んで、
あっという間に人が集まり、
気を失ったジョングクさんを連れてどこかに向かい…


ただ私は、
廊下の隅に立ったまま、
そこから動けないでいて…

ジョングクさんの表情や、言葉や、声色や、
全てが頭から離れなくて。


少しすると、
廊下で動けないままでいた私に、
心配したオンニが声をかけてくれて…

席に戻るとジョングクさんの話になり、
吐いたら顔色もだんだん良くなって、
意識もあるから一旦ホテルに帰ると…聞いた。






あれから。

あの時のジョングクさんが消えない。

開いた傘。

傘をさし、会社に向かって歩き出した。

赤信号。

止まった時、
灰色の空を見上げ、
手のひらを空に向けた。

すると、
手のひらにふわっと落ちてきた白い雪。

雪だ…
キレイ…

そう思ったのは一瞬で、
悲しくもすぐ消えて水になってしまった。


私も早くこの雪みたいに…
ここから消えなきゃ…

消えればいいのか、
謝ればいいのか、
他に最善のすべきことがあるのか。

今もまたわからない。

わからないけど、
今の私にも、
またできることは、
考えつくことは消えることしかなくて。

もう芸能関係のお仕事は辞めよう。
そうしたら、
絶対にもう二度と会うことはないから。

酷いことをして、
いまだに傷をつけたままで…

逃げ出すようだけど…

それしか私にはできないから…

スマホ -You-→←傘 -You-



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (484 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
1132人がお気に入り
設定タグ:防弾少年団 , BTS , ジョングク
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

がほ(プロフ) - RxSさん» R×Sさん(T_T)癒されてるだなんて…本当ですか?ありがとうございます。お子様もペンちゃんなんですね。話が出来て嬉しいけど、チケットとなると困りますね。また少しでもR×Sさんの癒しになれるよう、早めに更新頑張りますね^ ^ (2019年11月26日 20時) (レス) id: ebe247b3cf (このIDを非表示/違反報告)
がほ(プロフ) - 名無し24407号さん» ありがとうございます!!今日下書きをしてました!待って下さる方がいるのは本当に励みになります!もう少しだけお待ち下さいね^ ^ (2019年11月26日 20時) (レス) id: ebe247b3cf (このIDを非表示/違反報告)
がほ(プロフ) - カレンさん» カレンさん(T_T)なんて嬉しい、ありがたいお言葉。私にはもったいないくらいなんですが、本当に嬉しいです。心情が…と言って下さるの、本当に嬉しいです!文字で出来る限り上手に伝えたくて、それが伝わってもらえたのは(T_T)更新、もう少し待って下さいね! (2019年11月26日 20時) (レス) id: ebe247b3cf (このIDを非表示/違反報告)
がほ(プロフ) - キムさん» おぉ!ホビの魔法すごい!さすが!オーラ感じましたか?ですよね?上手く言えないんですが、本当にすごかったです!余韻に浸りつつ、ゆっくりと書き始めていきますね^ ^ありがとうございます。 (2019年11月26日 20時) (レス) id: ebe247b3cf (このIDを非表示/違反報告)
がほ(プロフ) - ゆーさん» ゆーさん!いつもいつも嬉しいお言葉、本当にありがとうございます(T_T)衝撃的すぎて、当日はどうなることかと思いましたが…徐々に落ち着き、今日少し下書きしていました。けどあの日のグクを思い出し、一人興奮^ ^更新もう少し待って下さいね! (2019年11月26日 20時) (レス) id: ebe247b3cf (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:がほ | 作成日時:2019年10月19日 13時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。