階段 -You- ページ19
騒がしく、
慌ただしい廊下。
でも廊下から一歩階段がある所に入ると、
靴のヒールの音が響くほど静かに感じた。
まず聞こえたのは、
慌てて走ってくる足音。
そして、
その足音に気づいたと同時、
聞こえた声。
ヌナ…
Aヌナ…
呼び止めるような、
叫ぶような声。
足音と、
その大きな声。
でも、
その声が誰に向けられているのか…
言葉は韓国語。
ここは香港。
A…は私の名前だけど、
ヌナと、Aヌナと私のことを呼ぶ人は、
弟以外に思い浮かばない。
少なくとも、
ここ香港で私のことをそう呼ぶ人はいない。
だからたくさんいる韓国スタッフの誰か。
私に向けられた言葉じゃないんだと、
頭ではそう思ったんだけど……
上手く言えないんだけど、
耳が震えた。
ぞわぞわっとして、
同時に
心臓を直接鷲掴みされたように苦しくなって…
違う。
絶対に違う。
聞き間違いだ。
勘違いだ。
自分の考えを打ち消すようにそう思うも…
過去へと。
思い出のテープが高速で巻戻しされ、
後ろを振り向いた瞬間…
やっぱりそうだ。
聞き間違いなんかじゃない。
勘違いでもない。
機械を通してではなく、
直接聞いたことのある声。
呼ばれたことのある名前。
見上げる先にいたのは、
グクくんだった。
「グク…くん…？」
勝手に口から出たその言葉。
声は間違いなくそうだし、
顔に昔の面影はあるし、
むしろ5年ぶりなんかじゃなく、
今日だって控え室のテレビからその姿を見たはずなのに。
どうしても確信が持てなかったのは、
やっぱり信じられなかったから。
急にパッと目の前に現れて、
今こそ本当に夢を見てるんじゃないか？って。
けど突然、
真下にストンッと。
膝の力が一瞬で抜けたように座り込み、
身体を丸めるように膝に腕と頭を乗せたグクくん。
倒れたのかと思って、
とにかく何も考えられなくなって近寄るも、
声をかけても何も答えてはくれなくて、
頭を埋め座り込んだままで。
この人がグクくんかどうか
100％確信があるわけじゃないけど、
グクくんであろうなかろうと、
とにかく今なんとかしないと。
もし気分悪いのなら、
私１人ではどうこうできないし、
誰か呼んで来た方がいいのかな？
そう思いながらオロオロしていたら、
「A…さん？どうしたんです？こんな所で」
と、
さっき私がいた階段下の所から声が聞こえて、
振り向くとそこにいたのはテウンさんだった。
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がほ(プロフ) - ゆーさん» ゆーさんこんにちは(^^)甘える可愛いグクも最高ですが、Sっ気満載なグクもヤバイですよね！ギャップがたまらないです笑 (2019年10月19日 10時) (
レス) id: ebe247b3cf (このIDを非表示/違反報告)
がほ(プロフ) - NAPAさん» こんにちは^ ^今の１番の楽しみだなんて！嬉しいです！ありがとうございます(^^)週末に続きを更新できるように頑張りますね！ (2019年10月19日 9時) (レス) id: ebe247b3cf (このIDを非表示/違反報告)
ゆー(プロフ) - 酔っ払いのグクってヤバそうですね。色々と。あんまり意地悪ばっかりしんといてほしいけどSっ気満載なグクも好きです笑 (2019年10月15日 22時) (レス) id: 18896ed391 (このIDを非表示/違反報告)
NAPA(プロフ) - 楽しくて楽しくて今一番の楽しみです！！これからも頑張ってください！楽しみにしています！ (2019年10月15日 22時) (レス) id: a279f198ed (このIDを非表示/違反報告)
がほ(プロフ) - レイコさん» レイコさん！コメありがとうございます！そして！ぐちゃぐちゃなグクの気持ち、わかってもらえて嬉しいですT_T書いてること意味不明なんですけど？って言われないか不安だったんです笑 楽しみにして下さってありがとうございます^ ^ (2019年10月15日 9時) (レス) id: ebe247b3cf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：がほ
| 作成日時：2019年8月27日 17時
