留学 -Jungkook- ページ16
「でね、今回特別枠で留学することになったんだけど、本当は一年生で選ばれることはほぼないの。けどね、入学してすぐ英語で論文を書いたんだけど、それがすごく評価されて、それで私に決まったの」
差し込む日差しのせいじゃなく、
顔や目をキラキラと輝かせながら話すAさん。
「その論文。さっきコーヒーショップで言いかけてた続きなんだけど……これ」
ガサゴソと。
鞄の中から何かを探し、
これ、と出てきたのは、
僕があげたミッキーのシャープペンシルだった。
「これはね、本当に幸運のペンなの。あ、こっちもね」
そう言ってまた、
鞄からミニーのシャープペンシルを取り出した。
「書きやすいからずっとこれで勉強してたんだけど、これ貰ってから本当に成績が上がったんだよ？大学も受かったし、論文書く時に使ったのもこのペンだし、だからこのペンのお陰で大学も留学決まったようなものなの」
気に入ってくれるかな？
使ってくれるかな？
すごくドキドキしながら買ったお土産を、
使ってくれてるだけで充分なのに、
そんな風に言ってくれて…
「大学受かった時もそうだったし、留学が決まった時も。本当はすぐグクくんに報告したかったんだけど、連絡先知らないし会わないでしょ？会っても周りに人いたら…変な話じゃないんだけど、なんて言うか…ちょっと話しづらいし」
え…僕に報告したかった？
本当に？
「デビュー前で忙しいだろうし、宅配ばかりでなか食堂にも直接はあまり来なくなったでしょう？このまま会わないで行くのは嫌で、だからこの前…みんなにもお世話になったから言っとこうと思って」
「そう…だったんですね」
「けどグクくんにはもうちょっと詳しく話したくて、それで連絡してって言ったの」
突然、
予想もしてなかったAさんの話。
留学するって聞いて、
正直驚いた。
けど、
「おめでとうございます…すごいじゃないですか！このペンのお陰なんかじゃなく、Aさんの実力ですよ、全部」
僕がダンス留学する時に話したことを思い出した。
将来英語にまつわる仕事がしたいから、
生の英語や雰囲気がわかるアメリカに行きたいと…
本当に羨ましそうに、
今みたいに目をキラキラと輝かせていた。
将来の為にまずは受験を頑張って、
大学に受かり、
今度は留学まで…
一段一段、
夢へと向かって近づくAさん。
すごく驚いたけど
まるで自分のことのように、
デビューが決まった時のように嬉しかった。
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がほ(プロフ) - gyuさん» こんばんは☆コメありがとうございます！生き甲斐だなんて…とんでもないです(T-T)お話を書いて、gyuさんのようにコメントを下さったり、読んで下さる方がいるからこそ書けるんです。逆に本当に読んで頂いて、コメントまでして下さりありがとうございます！ (2019年8月24日 22時) (
レス) id: ebe247b3cf (このIDを非表示/違反報告)
gyu(プロフ) - がほさん、こんばんは！いつも本当に投稿を楽しみにしています。今の私の生き甲斐です。引き続き、がほさんのペースで更新お待ちしております…！ (2019年8月24日 20時) (レス) id: fc82c1d339 (このIDを非表示/違反報告)
がほ(プロフ) - ゆーさん» こんにちは^_^何ですって〜！？腫れた？どうしましょう。それならもっとゆーさんの目が腫れるよう、頑張ります笑 (2019年8月22日 11時) (レス) id: c74390b1f3 (このIDを非表示/違反報告)
ゆー(プロフ) - がほさん» 昨晩泣いたので今朝は目が腫れてました笑 当分悲しい場面が続くのかな。早く2人の誤解が解けて、一緒にいれなくても気持ちだけでも通じ合えますように。 (2019年8月21日 20時) (レス) id: 336f2d89e5 (このIDを非表示/違反報告)
がほ(プロフ) - ゆーさん» ゆーさん☆こんばんは！考えがまだ幼くて、真っ直ぐなグク…私も書いてて胸が痛くなりました(T-T)泣く？ホントですか？その言葉に私が泣きます(T-T)変わらず読んで下さって本当にありがとうございます。嬉しいです(^^) (2019年8月21日 0時) (レス) id: c74390b1f3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：がほ
| 作成日時：2019年7月23日 11時
