いっぱいいっぱい -Yoongi- ページ44
首に触れた時、
ビクンッと身体が震え、
より一層手に力が入ったA。
すげぇ可愛かった。
もっと…って思った。
けど、
また恐ろしく可愛い言葉を言ってきたから…
首から唇を離し、
Aの顔を見たらもう終わり。
また唇に触れずにはいられなかった。
「いっぱいいっぱいって…何が？」
「ん……、いろいろ」
「いろいろって？」
「ユンギ…も…無理…」
「聞いてんだけど？」
可哀想なんだけど…
俺ってやっぱ性格悪いのかもしんねぇけど…
Aを虐めるのが楽しくてならない。
ここで俺がパッと手を離すと、
崩れ落ちんじゃねぇか？ってくらい、
身体に力が入ってなさそうなA。
さすがに可哀想になって、
また顔を覗き込めば、
「だって…数時間前まではユンギに嫌われてると思ってたんだよ？なのに突然ドアの前にユンギがいて、誤解とか…気持ちとか…いろいろ聞いて、気持ちも身体も、もういっぱいいっぱいなの…だから…」
…と、
涙目で言うもんだから…
「だからさっき拒否ったんだ？」
そう聞くと、
小さく頷いたA。
「お前…俺をどうしたいわけ？」
「え？」
ジョングクが、
Aのことを素直で可愛い…って言ってた。
確かにそう。
気持ちを隠すことはあっても、
理由を聞けばこうやって…
今度は隠すことなく素直に答えてくる。
真っ直ぐすぎて、可愛くて…
俺の方がいっぱいいっぱいだよ。
お前に。
「もう一回」
「え…や、もう」
「もう本当にこれで最後だから。タイムリット」
「なら！もう行かなきゃ」
「だからだよ」
ほらな？
口ではそう言ってても、
気持ちが本当にそうであったとしても…
俺が求めるとこうやって…
受け止めて、
精一杯応えてくれんのが堪らない。
最後…
「A？」
唇をつけたままAを呼び、
「好きだから」
そう呟くと、
「え…」
と、小さな声が聞こえたから。
僅かに開いた唇のその隙間。
そこに舌をねじ込むと、
甘いAの唾液が絡みついてきて…
吐息も、甘い声も。
何一つ漏らさないほど深く唇を合わせ、
Aの小さな舌を追いかけて、
追いかけているうちに絡まって、
それが堪らなく愛おしくて、
これ以上行けば本当に欲を抑えられない…
そのギリギリの所でブレーキを
かけることができた俺。
自分で自分を褒めてやりたい。
「じゃあな。また明日」
恥ずかしがって目を合わさないA。
一度ギュッと抱きしめると、
後ろ髪引かれる思いで部屋を後にした。
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がほ(プロフ) - ハイリさん» こんにちは^ ^そんな風に言って下さり、本当に嬉しいです！！しかもお話の途中でのコメ！無理せず、ゆっくり最後まで読んでもらえたら嬉しいです。ユンギ、いいですよね〜。ユンギの次のお話も考えてるので、それもぜひぜひ！ (2020年6月3日 19時) (
レス) id: 7925a63dc6 (このIDを非表示/違反報告)
ハイリ(プロフ) - すごく、すごーく気持ちが入り込んでしまい、一秒たりともこのお話から目が離せません！最近少しだけ気になり始めたユンギさんでしたが、この物語を読むことで劇的なファンへと変貌致しました(笑)まだ読み途中ですが、ドキドキと切なさの狭間で胸が苦し〜い(^^) (2020年6月3日 17時) (レス) id: 9a9ff787e6 (このIDを非表示/違反報告)
がほ(プロフ) - YG Loveさん» こんにちは！コメありがとうございます(^^)YG…なんだかもう(T-T)YGが、BIGBANGが、これからどうなって行くのか考えるだけで不安です(T-T) (2019年8月23日 9時) (レス) id: c74390b1f3 (このIDを非表示/違反報告)
YG Love(プロフ) - 私もarmyとVIP掛け持ちしてるので気持ちはよくわかります。すごくショックでした。 (2019年8月22日 23時) (レス) id: 067bdd342e (このIDを非表示/違反報告)
がほ(プロフ) - RxSさん» こんにちは(^^)なんですって？２回目？２回も読んでもらえるなんて、本当にありがとうございます。スッと入ってくる感覚…書き手として、たまらなく嬉しいお言葉です。ありがとうございます(^^) (2019年7月24日 11時) (レス) id: c74390b1f3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：がほ
| 作成日時：2019年3月3日 16時
