Yes -You- ページ14
なんでだろう…
どうしても嘘がつけなかった。
ジョングクくんの目や雰囲気。
理由はわからないけど、
興味本位で聞いてるんじゃないのが伝わって…
決してYesだと言ってはいけないのに。
同じ事務所の、
しかも同じメンバーのジョングクに…
Yesと言った後、
どんな大きな事になるかもわからないのに…
それでも
「……好き」
…と。
声を振り絞るようにして…
そう答えることしかできなかった。
でも言った瞬間、
認めたことが怖くなった。
「ごめんね、でももう忘れるから!仕事でみんなに迷惑なんてかけないし、どうこうしようなんて思ってないから!」
忘れて欲しくて…
大問題だと捉えられたくなくて、
ジョングクくんに訴えるようにそう言えば、
「それは困ります。ヌナがヒョンのこと忘れたり、他に好きな人なんてできた日には……そっちの方が大迷惑です。今だって相当やばいだろうに…もしそんな日が来れば…もう終わりですね」
「ジョングクくん?」
ジョングクくんの言っている意味…
わかるようで、
全然意味がわからなくて。
「大丈夫です。ヌナはホテルに帰って、アイス食べて、ゆっくり休んでて下さい。あ!ホテルって、どこですか?僕達と同じホテル?」
「うん、同じだよ。あ!部屋番号がね、ジョングクくんの誕生日だったの」
「…901ってことですか?」
「そう」
「ヌナ…そういうこと、僕だからいいですけど、他の男に言ったら大変ですよ?今夜来てって誘ってるんだと勘違いされますよ?」
「え…っ、違っ…違う!そんなんで言ったんじゃないの!部屋番号見た時にそう思ったからで…違うのに…!」
バカだ…本当に。
一昨日チェックインした時、
部屋番号見た瞬間、
ジョングクくんの誕生日だって思って。
そのことを本人を目の前にして今 思い出し、
何も考えずに口にしたけど…
最低だ…私。
「わかってますよ。お誘い…残念ですが、『僕は』行けません。でも良かったです。あの距離ならドライアイス持つと思いますし」
「だからそういう意味で言ったんじゃないんだってば…」
「顔赤いです、ヌナ」
「お願いだから、からかわないで…」
「ヌナって本当に中身まで可愛いんですね。僕が知るヌナは、いつもしっかりしてましたから。仕事の時のヌナしか知らなかったし」
「だからからかわないでってば!」
「あ、また怒った」
ケラケラと笑うジョングクくん。
いつの間にか、私も笑顔になっていた。
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がほ(プロフ) - ハイリさん» こんにちは^ ^そんな風に言って下さり、本当に嬉しいです!!しかもお話の途中でのコメ!無理せず、ゆっくり最後まで読んでもらえたら嬉しいです。ユンギ、いいですよね〜。ユンギの次のお話も考えてるので、それもぜひぜひ! (2020年6月3日 19時) (レス) id: 7925a63dc6 (このIDを非表示/違反報告)
ハイリ(プロフ) - すごく、すごーく気持ちが入り込んでしまい、一秒たりともこのお話から目が離せません!最近少しだけ気になり始めたユンギさんでしたが、この物語を読むことで劇的なファンへと変貌致しました(笑)まだ読み途中ですが、ドキドキと切なさの狭間で胸が苦し〜い(^^) (2020年6月3日 17時) (レス) id: 9a9ff787e6 (このIDを非表示/違反報告)
がほ(プロフ) - YG Loveさん» こんにちは!コメありがとうございます(^^)YG…なんだかもう(T-T)YGが、BIGBANGが、これからどうなって行くのか考えるだけで不安です(T-T) (2019年8月23日 9時) (レス) id: c74390b1f3 (このIDを非表示/違反報告)
YG Love(プロフ) - 私もarmyとVIP掛け持ちしてるので気持ちはよくわかります。すごくショックでした。 (2019年8月22日 23時) (レス) id: 067bdd342e (このIDを非表示/違反報告)
がほ(プロフ) - RxSさん» こんにちは(^^)なんですって?2回目?2回も読んでもらえるなんて、本当にありがとうございます。スッと入ってくる感覚…書き手として、たまらなく嬉しいお言葉です。ありがとうございます(^^) (2019年7月24日 11時) (レス) id: c74390b1f3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:がほ | 作成日時:2019年3月3日 16時