怖い -You- ページ44
コンコンッ
静かな部屋に響いた
ドアをノックする音。
振り向くと、
ソユンオンニがドアを開けて中に入ってきた。
「お疲れ様。まだ仕事なの？」
「お疲れ様です。もう少しかな…？終電までには帰ります」
「ごめんね。年末手伝ってもらったのに、手伝えなくて」
「そんな…」
年が明け、
ヘアメイクやスタイリストさん達のインフルエンザは落ち着いたものの、
今度は事務所内でインフルエンザが流行り、
みんな休みを返上し、仕事をカバーし合ってる。
「これ…良かったら夜食に」
「オンニ…ありがとうございます」
落ち着いたとはいえ、
オンニ達もまだ忙しそうなのに、
ソユンオンニは何かと気にかけてくれ、
こうやって…夜食を何度か差し入れてくれた。
「あれから…ユンギと会った？」
ユンギ…
その響き。
聞いただけでドキンッと胸が大きく音を立てた。
「あ…いえ…」
「そっか…謝れって言ったのに…まったく…」
「謝るなんて！とんでもないです！」
「何言ってんのよ！酔ってたとはいえ、勘違いもいいとこなんだから。あんな酷い言い方…」
「私なんかより、ジフンくんは大丈夫でしたか？」
「ジフン？あいつはどうでもいいの。うちのスタッフには手を出すな！って、いつも言ってんのに！」
あの夜。
私の手を引っ張ったジフンくんは、
ソユンオンニの弟。
別の事務所でオンニと同じようにスタイリストをやっており、今まで酔ったオンニを迎えに来てくれたり、一緒にご飯を食べたり…顔見知りだった。
あの日、ジフンくんに手招きされ廊下に出ると、
ジフンくんの同僚の人が、
私と話をしたいから、ジフンくんに連れて来てって頼んだらしく…
「でも、ジフンくんすごく驚いてたし、ユンギさんのこと、誤解したままじゃ…」
「誤解？」
「たまたま酔ってただけで、普段は優しい人じゃないですか。だから…」
「ジフンもジフン。ユンギもユンギ。約束破ったり、お酒に飲まれたり。自業自得なの」
ビシッと。
二人に厳しいオンニ。
「でも本当にそう…庇うわけじゃないけど、ユンギ…疲れが溜まってただろうし、あんなこと…今まで一度もなかったのに。酔っ払いのユンギのことなんか、本当に気にしなくていいからね？」
絶対にちゃんと謝らすから！
そう言って帰って行ったオンニ。
謝るなんて、とんでもない。
何もなくていい。
だって…
気にしなくていいってオンニは言ったけど、
ユンギさんに近づいたり話をしたり…
想像だけでも怖いのに。
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がほ(プロフ) - コットンさん» ありがとうございます^ ^朝起きて、コットンさんを含め、たくさんの方に読んで頂けて、ただただ驚いております(O_O) (2019年3月4日 13時) (
レス) id: ebe247b3cf (このIDを非表示/違反報告)
コットン(プロフ) - がほさん» もちろん3もチェックしております笑楽しみです！ (2019年3月3日 22時) (レス) id: c7fe2a89ef (このIDを非表示/違反報告)
がほ(プロフ) - あかりさん» こんばんは☆コメありがとうございます^ ^素直になれないユンギさん…彼女のことを思って…ってのを、書きながら一人でにやけ悶えてます笑 こんだけユンギに想ってもらえる女の子…羨ましい！応援ありがとうございます^ ^ (2019年3月3日 20時) (レス) id: ebe247b3cf (このIDを非表示/違反報告)
がほ(プロフ) - コットンさん» こんばんは☆コメありがとございます！ユンギさん…素直になれず、空回り中…今後の展開、ぜひ読んで下さいね^ ^『2』がいっぱいになったので、『3』も書き始めました^ ^ (2019年3月3日 20時) (レス) id: ebe247b3cf (このIDを非表示/違反報告)
あかり(プロフ) - これからどうなるのかめちゃくちゃ楽しみです！ユンギさんが素直になってくれればと願ってます笑 忙しいと思いますが、更新頑張ってください応援してます◎ (2019年3月2日 22時) (レス) id: e14988d736 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：がほ
| 作成日時：2019年1月15日 10時
