消えたい -Yoongi- ページ43
「ユンギさん…？」
「え？SUGAさん！？」
「あっ！ちょ…ユンギさん？あの…手、」
Aの手首を持つ男からAを奪って、
男に背を向けるように歩き出した。
「ユンギさん！ね、ちょっと待って下さい。ユンギさん！」
「うるせぇ」
ユンギユンギ…
頼むから名前を呼ぶな！
立ち止まり、手を離し、振り向いた。
作業室や廊下で話した時。
その時と、背の高さや目、鼻、口…
何も変わんねぇのに。
表情が…
困惑し、まるで…
俺を恐れてるような、怖がってるような顔で。
「なんなんだよ…その顔」
「え？」
他の奴には笑うくせに、
なんで俺にはそんな顔すんだよ！
「お前さ、なんでこんな所来てんの？お前の仕事は通訳だろ？人が足りなくて手伝ったからって…っ」
ダメだ。
これ以上言ったらダメだ。
もう一人の俺が必死にブレーキをかけようとしたけど…
もう手遅れなほど、
もうすでに壊れきってる俺。
何も言わずに真っ直ぐと、
俺を見上げる丸い目。
すぐ目の前にいる、
そんなAを見れば見るほど…
いろいろな感情や想いが身体中を暴れ回り、
抑えきれなくて…ついに爆発した。
止められなかった。
「そんなに男と話したいんなら…こんな所でやんな。他でやれよ。俺の前に現れるな。目ざわりなんだよ」
「ユンギ！！」
「ヒョン！！」
さっき来た道。
Aの後ろから…
ソユンヌナとジョングクが走って来る姿が見えた。
俺の名前を叫びながら走って来る。
けど、それがスローモーションのように
ゆっくりと見える。
いつの間にか…
気づいたらAの腕を掴んでいた。
走ってきたジョングク。
Aと俺の間に入り、
Aの腕から俺の手を離した。
その時、
身体が揺れた瞬間、
Aの目から小さくて透明な涙が一粒…
宙を舞い…床に落ちた。
ジョングクから少し遅れて来たソユンヌナ。
一人立つAに手を伸ばし、
ギュッと抱きしめた。
もうそこからの記憶は曖昧で…
ソユンヌナやジョングクにいろいろ言われたけど、
何を言われたかは覚えてない。
覚えているのは…
ソユンヌナに肩を抱かれ歩くA。
その目は赤く、
涙がいっぱい溢れていたこと。
Aを、
傷つけてしまった…
泣かせてしまった…
違う…
Aはそんな女じゃない。
そんなのわかってる。
口にしたこと…
本心なんかじゃない。
もう…消えて…いなくなりたい。
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がほ(プロフ) - コットンさん» ありがとうございます^ ^朝起きて、コットンさんを含め、たくさんの方に読んで頂けて、ただただ驚いております(O_O) (2019年3月4日 13時) (
レス) id: ebe247b3cf (このIDを非表示/違反報告)
コットン(プロフ) - がほさん» もちろん3もチェックしております笑楽しみです！ (2019年3月3日 22時) (レス) id: c7fe2a89ef (このIDを非表示/違反報告)
がほ(プロフ) - あかりさん» こんばんは☆コメありがとうございます^ ^素直になれないユンギさん…彼女のことを思って…ってのを、書きながら一人でにやけ悶えてます笑 こんだけユンギに想ってもらえる女の子…羨ましい！応援ありがとうございます^ ^ (2019年3月3日 20時) (レス) id: ebe247b3cf (このIDを非表示/違反報告)
がほ(プロフ) - コットンさん» こんばんは☆コメありがとございます！ユンギさん…素直になれず、空回り中…今後の展開、ぜひ読んで下さいね^ ^『2』がいっぱいになったので、『3』も書き始めました^ ^ (2019年3月3日 20時) (レス) id: ebe247b3cf (このIDを非表示/違反報告)
あかり(プロフ) - これからどうなるのかめちゃくちゃ楽しみです！ユンギさんが素直になってくれればと願ってます笑 忙しいと思いますが、更新頑張ってください応援してます◎ (2019年3月2日 22時) (レス) id: e14988d736 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：がほ
| 作成日時：2019年1月15日 10時
