真っ黒 -Yoongi- ページ40
Aが俺の目の前で、
テヒョンの腕を掴んでる。
俺の腕を掴んだ時と同じように…
胸元のシミを落とす時、
ジョングクのボタンの時と同様、すごく近かった。
廊下で転けそうになったAを引き寄せた、
あの距離と同じくらい。
シミを落とすため…
仕事のため…
そんなのわかってる。
Aがやりたがって、
挙手してまでやってるわけじゃねぇだろうし。
ソユンヌナか誰かに言われたからやってるんだろうし。
Aじゃなくソユンヌナであっても、
腕を掴んだり、近い距離にいたり…
同じことをするんだろうし。
そんなの全部わかってる。
頭の中では。
時折、様子を見るかのように
スマホからシミに目を移すテヒョン。
「落ちた？」
「うん、ほら。キレイに落ちてきた」
顔を上げ、テヒョンを見ながら答えるA。
俺を見上げ、笑ってくれたように、
それと同じように…
ジョングクやテヒョンにも笑顔を見せる。
前までなら席を離れたり、
見ないように目を背けた。
でも、
今回はそうしなかった。
俺の目の前で何度も何度も…
見せつけるように違う男に触れるA。
俺が無視した仕返し？
お前なんか、もう見てもねぇよっていう
見せつけ？
そんな考えまでもが浮かぶのは、
心がもう…ドロドロに真っ黒だから。
案の定、もちろん今日は
テヒョンに対しムカムカとする。
俺なんかまるでいないような二人の雰囲気。
「ユンギヒョン！見て！落ちた！」
テヒョンのいつも通りの笑顔。
だけど、その笑顔に笑い返すことはできなかった。
そして…
「ユンギさんから見て…どこか目立つ所ありますか？」
急に俺に話しかけてきたA。
どういうつもりなんだよ。
「ねぇよ」
それだけ言い残し、立ち上がった。
もうダメだ…限界。
Aの声を聞くのも、
姿を見るのも、
笑顔を見るのも、
他の奴と話したり、関わってるのも。
もう無理。
見てらんねぇ。
二度と見ない。
声が聞こえても、
二度も振り返らない。
俺が悪かった。
認める。
だからもう、仕返しなら…
もう充分だろ？
もう充分だよ。
頼むから…
これ以上、俺を苦しめないでくれ。
俺はまだ…
正直まだこんなに好きなのに…
変わった俺に対し何も言ってこず、
普通に接してくるA。
俺にとってAがそうであるように、
Aにとって俺も…
特別なのかと…思ってた。
自分の中の感情。
真っ黒になり、ドロドロ…
今にも爆発しそう。
苦しくて…耐えられない…
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がほ(プロフ) - コットンさん» ありがとうございます^ ^朝起きて、コットンさんを含め、たくさんの方に読んで頂けて、ただただ驚いております(O_O) (2019年3月4日 13時) (
レス) id: ebe247b3cf (このIDを非表示/違反報告)
コットン(プロフ) - がほさん» もちろん3もチェックしております笑楽しみです！ (2019年3月3日 22時) (レス) id: c7fe2a89ef (このIDを非表示/違反報告)
がほ(プロフ) - あかりさん» こんばんは☆コメありがとうございます^ ^素直になれないユンギさん…彼女のことを思って…ってのを、書きながら一人でにやけ悶えてます笑 こんだけユンギに想ってもらえる女の子…羨ましい！応援ありがとうございます^ ^ (2019年3月3日 20時) (レス) id: ebe247b3cf (このIDを非表示/違反報告)
がほ(プロフ) - コットンさん» こんばんは☆コメありがとございます！ユンギさん…素直になれず、空回り中…今後の展開、ぜひ読んで下さいね^ ^『2』がいっぱいになったので、『3』も書き始めました^ ^ (2019年3月3日 20時) (レス) id: ebe247b3cf (このIDを非表示/違反報告)
あかり(プロフ) - これからどうなるのかめちゃくちゃ楽しみです！ユンギさんが素直になってくれればと願ってます笑 忙しいと思いますが、更新頑張ってください応援してます◎ (2019年3月2日 22時) (レス) id: e14988d736 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：がほ
| 作成日時：2019年1月15日 10時
