紫 -Yoongi- ページ28
忙しい日々。
写真を見せてもらったあの日から、
良いか悪いかAとは会ってなくて。
このまま会わずにいることはできないのだと…
わかってはいるけど…
会わずにいたいと願うのは…
会いたくないからじゃなくて、
会うのが怖いから。
どんな顔をすればいいかわからないから。
どう接すればいいかなんて…
もっとわからないから。
明後日からの台湾公演。
もちろんAも同行する。
その後、
日本でのMAMA、香港でのMAMA。
海外でのコンサートも続く。
どうしようか…
そう考えながら、車が事務所に着いた。
台湾公演を前にして、
今夜もこれからMAMAのステージでのダンス練習がある。
車から降りたら想像以上に寒くて、
身体を縮こませながら早く事務所内に入りたいと願ったけど…
入口のドアが開いた瞬間、
明るい照明と共に、明るい話し声が聞こえてきて。
ただ単に、
ハッと顔を上げただけなのに…
当然のことのように横に動き、
Aを探す俺がいた。
背が高いジョングクの、
肩の隙間から見えるA。
黒のライダーズジャケットを着てて。
こっくりとした紫のスカートを履いてて。
黒いタイツに黒のヒール。
白のトップスと、白のファーバッグ。
好き…なんだよな…
ダメだ…
やっぱりすごく好きすぎる。
見れば見るほど、
もっと近くに行って見たくなる。
近くに…隣にいたくなる。
けどやっぱり俺はできない。
誕生日のお祝いだと、
どこかで祝ってやることも。
オシャレをして、
どこかに連れて行ってやることも。
考えてみれば、
大好きなAの笑顔と言うけど、
その笑顔は…いつも室内だった。
アメリカのでの…あの時だけ。
なのに…
それなのに、
やっぱりすごく好きで…
今でも手に入れたくて。
わからないけど、
Aの目線を感じる。
だからこそ、
顔を上げることはもうできなかった。
挨拶をする声が聞こえ、
前にいたジョングクが歩き出した。
顔は上げられないまま、
横をヌナ達が通り過ぎて行く。
「お疲れ様です……お疲れ様です……」
Aに声を聞かれるのが怖くて、
小さな声で呟くように挨拶をし…
視界の先に、
キレイな紫のスカートが見えた。
「お疲れ様です…」
聞こえた声。
声だけでわかる。
どんな表情をしてるのか…
どんな表情をさせてしまったのか…
やっぱりどうしたって…
結局、どの道を選んでも、
俺はAを笑顔にすることはできないんだ。
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がほ(プロフ) - コットンさん» ありがとうございます^ ^朝起きて、コットンさんを含め、たくさんの方に読んで頂けて、ただただ驚いております(O_O) (2019年3月4日 13時) (
レス) id: ebe247b3cf (このIDを非表示/違反報告)
コットン(プロフ) - がほさん» もちろん3もチェックしております笑楽しみです！ (2019年3月3日 22時) (レス) id: c7fe2a89ef (このIDを非表示/違反報告)
がほ(プロフ) - あかりさん» こんばんは☆コメありがとうございます^ ^素直になれないユンギさん…彼女のことを思って…ってのを、書きながら一人でにやけ悶えてます笑 こんだけユンギに想ってもらえる女の子…羨ましい！応援ありがとうございます^ ^ (2019年3月3日 20時) (レス) id: ebe247b3cf (このIDを非表示/違反報告)
がほ(プロフ) - コットンさん» こんばんは☆コメありがとございます！ユンギさん…素直になれず、空回り中…今後の展開、ぜひ読んで下さいね^ ^『2』がいっぱいになったので、『3』も書き始めました^ ^ (2019年3月3日 20時) (レス) id: ebe247b3cf (このIDを非表示/違反報告)
あかり(プロフ) - これからどうなるのかめちゃくちゃ楽しみです！ユンギさんが素直になってくれればと願ってます笑 忙しいと思いますが、更新頑張ってください応援してます◎ (2019年3月2日 22時) (レス) id: e14988d736 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：がほ
| 作成日時：2019年1月15日 10時
