手 -Yoongi- ページ19
日本に来る前から悪かった喉の調子。
1日目の公演を終えた後、
最悪なことに悪化した。
しかも寝る前はランプが点いてたのに、
なぜか起きたら加湿器が切れてたし。
固形物なんてとんでもなく、
バナナみたいな甘みがあって、
とろみがあるものならなんとか飲み込める状態。
まだまだ食事中のメンバー達。
バナナを1本食べ終えると、まだ時間もあるし昼寝でもしようかと立ち上がった。
楽屋の横にある仮眠用の部屋。
向かっていたら、後ろから声をかけられた。
声だけで、誰なのかわかったよ。
わかったけど、
振り返って目で確認しても、
それでもイマイチ信じられなかったのは…
Aの方から声をかけられたことが…
多分、初めてだから。
「ヌナ？」
周りに人がいたからそう呼んだものの、
自分でも恥ずかしくなるほどのすっとぼけた声が出てしまい、咳き込んでしまった。
「あの…喉…」
と、この喉のことを言われ。
楽屋に一緒にいたA。
知らないはずがないし。
「最悪」
2日目なのに…
どうしようか？
と、
まるで愚痴のような言葉を吐き出しそうになった。
でも、手に持っていた箱を前に出し、
半ば早口のようにダダダダダーッと…
のど飴の説明を始めた。
なんだろ。
もう…その姿を見てると、
ホッとするというか、
癒されるというか…
耳で説明は聞きつつも、
目に集中し、つい見惚れてしまっていた……ら！
ハッと気づいた時には、
大きな段ボールを持ったスタッフがAに近づき、
どうするつもりなのか、そのままぶつかりそうな勢いで！
「後ろ！」
話を遮ってしまったことを申し訳なく思いつつ、
叫びながらAの手を引っ張り、
俺の方に引き寄せた。
決して広くはない廊下。
壁を背にし、Aとスタッフの会話を聞いていた。
日本人だったスタッフ。
正直言葉はなんとなくしかわからない。
けど、話す雰囲気や状況から、
謝ってるのだとはわかる。
わかるけど…
壁と俺の腰の間。
誰にも見えないように隠し、繋いだ手。
俺のものだ…とでもいうように、
スタッフを見ながら繋いだ手に力を入れた。
手に触れたら、
あの日の作業室を思い出した。
ここがまた、作業室ならいいのに。
あの時みたいに、誰もいなきゃいいのに。
なんかもう…
いつからだろ？
抑えがきかないというか…
気持ちも行動も、
自分を抑えることができない。
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がほ(プロフ) - コットンさん» ありがとうございます^ ^朝起きて、コットンさんを含め、たくさんの方に読んで頂けて、ただただ驚いております(O_O) (2019年3月4日 13時) (
レス) id: ebe247b3cf (このIDを非表示/違反報告)
コットン(プロフ) - がほさん» もちろん3もチェックしております笑楽しみです！ (2019年3月3日 22時) (レス) id: c7fe2a89ef (このIDを非表示/違反報告)
がほ(プロフ) - あかりさん» こんばんは☆コメありがとうございます^ ^素直になれないユンギさん…彼女のことを思って…ってのを、書きながら一人でにやけ悶えてます笑 こんだけユンギに想ってもらえる女の子…羨ましい！応援ありがとうございます^ ^ (2019年3月3日 20時) (レス) id: ebe247b3cf (このIDを非表示/違反報告)
がほ(プロフ) - コットンさん» こんばんは☆コメありがとございます！ユンギさん…素直になれず、空回り中…今後の展開、ぜひ読んで下さいね^ ^『2』がいっぱいになったので、『3』も書き始めました^ ^ (2019年3月3日 20時) (レス) id: ebe247b3cf (このIDを非表示/違反報告)
あかり(プロフ) - これからどうなるのかめちゃくちゃ楽しみです！ユンギさんが素直になってくれればと願ってます笑 忙しいと思いますが、更新頑張ってください応援してます◎ (2019年3月2日 22時) (レス) id: e14988d736 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：がほ
| 作成日時：2019年1月15日 10時
