日本 -Yoongi- ページ14
作業室でのあの日から、
確実に俺を避けているA。
事務所や空港でいくら見ても、
一向に目が会うことはない。
リハ中。
スタッフの目を見ながら話すAをステージから見ていると、
あんなことをして、あんなことを言った自分を、
少し後悔してきた。
最近ずっと、こんな調子でモヤモヤしてる。
そんな思いを抱え楽屋に戻ると、
メイク台の前でヘアメイクのヌナと話すAがいた。
ほらやっぱり。
俺とは目合わさないくせして。
見ていると、何やらプリントをヘアメイクヌナに手渡し、部屋から出て行こうとする。
「ったく…」
俺が向かうと同時、
Aはドアへと向かい出した。
「ヌナ。それ、日本語のコメントのやつ？」
「え、あ、そうそう」
「俺のは？」
「ユンギのは……あ、これだ」
「ありがと」
プリントを受け取ると、
チラッと文字を確認し、Aを追いかけた。
コンサート前ということもあり、
廊下はスタッフが行き交っている。
その中で、少し先を歩くAの後ろ姿が目に入り、
「ヌナ」
と、声をかけた。
声は聞こえたらしく、
ピタッと足は止まったけど、
なぜか振り向かない。
一瞬、Aじゃないのかと不安になったけど、
絶対にそれはない。
俺は間違わない。
だから周りを見渡して、
ちょうど近くにスタッフがいなかったから、
「A」
と、小声で名前を呼んだ。
そしたら一瞬で振り返った。
めちゃめちゃ驚いた顔をして。
久しぶりに合った目。
ったく…
わかってんだからすぐ振り向けよ。
その時、後ろからスタッフの話し声が聞こえてきたから、
「ヌナ。さっき渡されたこれなんですけど、ここって…」
と、持っているプリントを手に近づいた。
「あ…どこですか？」
呑気に疑うことなく、
プリントを覗き込んできたA。
「俺のこと避けてるだろ？」
小声でそう聞くと、
パッとプリントから顔を上げ、
近距離で目が合った。
さっきと同じ、驚いた顔のA。
けど俺も…
久しぶりのAの目、
久しぶりのこの距離。
心臓が一気に跳ね上がった。
「YesかNoか」
「あ…っ、いや…、そんな…ことは」
否定はするものの、
言葉と態度が合ってない。
「あっそ。まあいいや」
そう。
そんなことはどうでもいい。
聞きたいのは…
「で？こないだの質問。わかった？」
避けてるってことは…
嫌だから避けてるのか…
意識してるから避けてるのか…
まあ後者なんだろうけど、
どこまでわかってんの？
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がほ(プロフ) - コットンさん» ありがとうございます^ ^朝起きて、コットンさんを含め、たくさんの方に読んで頂けて、ただただ驚いております(O_O) (2019年3月4日 13時) (
レス) id: ebe247b3cf (このIDを非表示/違反報告)
コットン(プロフ) - がほさん» もちろん3もチェックしております笑楽しみです！ (2019年3月3日 22時) (レス) id: c7fe2a89ef (このIDを非表示/違反報告)
がほ(プロフ) - あかりさん» こんばんは☆コメありがとうございます^ ^素直になれないユンギさん…彼女のことを思って…ってのを、書きながら一人でにやけ悶えてます笑 こんだけユンギに想ってもらえる女の子…羨ましい！応援ありがとうございます^ ^ (2019年3月3日 20時) (レス) id: ebe247b3cf (このIDを非表示/違反報告)
がほ(プロフ) - コットンさん» こんばんは☆コメありがとございます！ユンギさん…素直になれず、空回り中…今後の展開、ぜひ読んで下さいね^ ^『2』がいっぱいになったので、『3』も書き始めました^ ^ (2019年3月3日 20時) (レス) id: ebe247b3cf (このIDを非表示/違反報告)
あかり(プロフ) - これからどうなるのかめちゃくちゃ楽しみです！ユンギさんが素直になってくれればと願ってます笑 忙しいと思いますが、更新頑張ってください応援してます◎ (2019年3月2日 22時) (レス) id: e14988d736 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：がほ
| 作成日時：2019年1月15日 10時
