通訳ヌナと… 【Yoongi】

人生 -You- ページ8

Big hit。

言わずと知れた、
防弾少年団が所属する会社。

遡ること5ヶ月前。
学生の頃からお世話になっているオンニから電話があった。

オンニは映像翻訳家。

そしてオンニの旦那さんは、
オンニが務める映像配給会社の方。

そのオンニからの話だと、
旦那さんが今、ある会社から頼まれて、
通訳スタッフを探してるのだそうで。

通訳スタッフなんてオンニを始め、
きっと会社にもたくさんいるだろうに…と、
不思議に思いながらも話を聞くと、
語学力はもちろんのこと、
素性の知れた、確実な人材が欲しいとのこと。

お給料はいいものの、
時間が早朝からだったり、
深夜までだったりと不規則で、
突然の呼び出しもあり、
海外出張もあるとのこと。

メールや電話でのやりとりはもちろんのこと、
書類などの翻訳業務、通訳業務まであるとのこと。

しかも、
いろいろな条件を必ず守るという、
同意書を提出しなければならないとのこと。

どんな会社なのかは今は教えられないそうで、
不安要素が満載なんだけど…

直接のやりとり、
翻訳業務、
通訳業務、
海外出張。

絶対に大変だし、
すごく忙しい会社なんだろうけど、
あまりのやりがいに聞いてるだけでワクワクしてきて。

ちょうどその時の私は会社には努めておらず、
数日だったり、数ヶ月だったりと、
短期の仕事を入れて働いていた。

変な仕事ではないし、
怪しい会社じゃないことは保証するから、と
オンニや旦那さんにも言われ、
二人を信じ、
一度担当者の方と会うことになったんだけど…


当日に知らされた会社名。


正直、
我が耳を疑った。


だって…

まさか…

ね？



同じ名前の別会社かと思ったけど、
言われた住所にある会社は、
間違いなく防弾少年団が所属する会社だった。


一瞬頭が真っ白になったけど、
今さらどうこうできるものじゃないし、
二人に迷惑をかけることはしたくないし。

それに採用されないかもしれないし。



意を決して会社に足を踏み入れたら……


その１時間後には、
テレビでしか見たことがなかったメンバーの方達の前で挨拶をしていた。





「…ってわけなんです」

「なるほどねー」


今。
私はちょうど面接をした部屋で防弾少年団のSUGAさんの目の前に座り、
キンパを頬張るSUGAさんに質問をされ、
会社に入った経緯を説明している。


「あ、これ食べてね？俺全部は食えないから」


買ってもらったキンパ。



人生…何が起こるのかなんて、
本当にわからない。

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