テンパる -You- ページ42
「ユンギさん…何で…ここに…」
「は？何でって…ここ、俺の作業室だし」
バカだ、私。
本当に。
突然目の前にユンギさんが現れたからといって、
マスクのない笑顔が見れたからといって、
驚きすぎて、
変なことを口にしてしまった。
「あ、そうですよね。すみません！」
自分の顔が赤く、
熱くなったような気がして、
パッと顔を背けた。
「Aは何してんの？休みじゃねぇの？」
「えぇ！？」
顔を背けたけど、
『A』と久しぶりに呼ばれ、
驚いて、またユンギさんを見てしまった。
「Aってさ…」
変わらない笑顔でクスクスと笑いながら話すユンギさん。
その笑顔から、
一瞬にして目が離せなくなった。
「癖なの？俺が声かけると、毎回『えー！』って驚くよな？」
『えー！』の部分。
わざと声を高くして、
少し面白おかしく言って。
面白いのと、恥ずかしい気持ち。
目をそらすと、
無意識に口がへの字に曲がってしまい、
「あ、怒った？」
と、身体を少し屈め、
顔を覗き込むように見られたから。
さっきまで見上げていたのに、
いきなり自分の目線にユンギさんが入ってき…
距離が近くなったわけじゃないのに、
目線が同じってだけで近く感じ、
驚いて身体が後ろに傾いた時…
突然だったからバランスを崩し、
ハイヒールが床にひかかり、
恥ずかしいことにガクッとなってしまった。
あっ！転ける！
…と思った瞬間、
左腕をグッと掴まれて、
どんどんユンギさんの紺色のトップスが近づいてきて…
「わっ！ごめんなさっ…！」
「ちょっ！A！暴れんな！」
だって…ね。
紺色のトップスが近づいて、
目の前にあったんだよ。
そしたら今度は右手の指先に温かさを感じ、
ハッと見たらユンギさんの左腕…なのか袖なのかを握っていて。
慌てて手を離すと同時、
またバランスを崩してしまい、
ユンギさんに掴まれたままの左腕を、
今度はさっきよりも近い距離からグイッと引っ張られ…
頭をぶつけてしまったユンギさんの胸。
香水なのか、柔軟剤なのか、
一瞬ふわっといい香りがして。
しかも今度はしっかりと、
ユンギさんの腕を掴んでいて。
「何やってんの？」
ユンギさんの笑いながら話す声が頭の上から聞こえ、話しながらユンギさんが掴んでいた私の腕を離したから、私もパッと腕を離し、姿勢を正した。
でも…
どうしよう…
顔が上げられない。
ユンギさんが見れない。
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がほ(プロフ) - miiさん» このお話まで読んで下さったんですね^ ^嬉しいです！ありがとうございます！ (2021年10月1日 21時) (
レス) id: 242c469720 (このIDを非表示/違反報告)
mii(プロフ) - キュンです (2021年9月27日 4時) (レス) id: d47eb74ff4 (このIDを非表示/違反報告)
がほ(プロフ) - ちむちむさん» こんにちは(^^)こちらこそ、コメたくさんありがとうございます！お話できるの楽しいです^ ^ (2019年1月16日 12時) (レス) id: b9b3e3aa96 (このIDを非表示/違反報告)
ちむちむ(プロフ) - がほさん★お返事までありがとうございます！楽しみにしてます^^更新楽しみなので無理をせず頑張って下さい^^ (2019年1月16日 10時) (レス) id: 44d6afde63 (このIDを非表示/違反報告)
がほ(プロフ) - ちむちむさん» ちむちむさん(^^)コメントありがとうございます！大好きだと言ってもらえて嬉しいです！更新頑張りますので、続きも読んでもらえるともっと嬉しいです^ ^！ (2019年1月16日 9時) (レス) id: b9b3e3aa96 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：がほ
| 作成日時：2018年11月26日 12時
