通訳ヌナと… 【Yoongi】

可愛い -You- ページ23

「体調…あんま良くないんだろ？」

「……」

「とりあえずここと、次のシカゴが終われば、確か1日だけオフなんだよな？あれ？スタッフもだろ？」

「あ…はい」

「まぁ、たった1日だけど、とりあえず、その日まで頑張れ。充分頑張ってるの…わかってるけど」

「何で…体調のこと…」

「たまたま。たまたましんどそうにしてる所見たから」


隠してたつもりだったけど、
隠しきれてなくて、
しかもスタッフではなくユンギさんに見られてたなんて…

心配というか、
迷惑をかけて本当に申し訳ない気持ちになって。


「すみませんでした。ご迷惑かけて、しかも、こんな物までいただいて…」

座りながらだけど頭を下げて謝って、
ユンギさんを見ることができなかった。



「迷惑…なんて思ってないけど…、ただこれも、俺があげたくて勝手にやったことなんだけど…なら……１つ頼みがあるんだけど」

頼み…と聞いて、
パッと頭が上がった。

「何ですか？」

「前に見てもらったじゃん？楽器屋のサイト。あの店がニューヨークにあって、オフの時に行きたいんだけど…」

「……？」

なぜかそこで言いよどみ、
口を閉じたユンギさん。


楽器屋のサイトは見た。

私は何するものなのかさっぱりよくわからなかったけど、何か欲しい楽器があるそうで。

サイトに書かれている英語を韓国語にして私が読みあげる間、
終始真剣な表情で頷きながら聞いてくれたユンギさんを思い出した。


また何か訳すのがあるのかな？
電話やメールで質問があるとか？


一人で考えながらユンギさんの言葉の続きを待っていると、

「一緒に…ついて来てくれない？あ、もちろんマネージャーもいるし、ジンヒョンも行くって言ってたから、みんなで…その…行って、いろいろ通訳して欲しくて。ナムジュンはテヒョン達と洋服買いに行くって言ってたから頼めないし、自分の英語力だけじゃ絶対に無理だし、けど直接確認したいこともあるし…絶対に欲しいし…もし…頼めたらな…って…せっかくオフなのに申し訳ないけど…っていうか、オフ…何か予定ある…よな？」



もう…なんだろう。


すごく失礼なんだけど、
さっきのユンギさんみたいに私まで。

我慢できずに笑ってしまった。


だってユンギさん。

こんなにたくさん話してくれたの初めてだし、
話し方が、本当に失礼なんだけど面白くて。

そして、
失礼なんだけど…
可愛い…なんて思っちゃって。

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