電話 (2) ページ4
(Jiyong side)
「ねえ、ヌナってば！答えてよ！」
「ごめんね…ごめん…」
何を聞いても謝ってばかりのヌナ。
耳元でヌナのすすり泣く声が聞こえる。
ヌナの思いは全然わからなくて、
わかんねーんだけど、ヌナが何かを考えて答えを出したって事はわかる。
ヌナは今 苦しい？
俺が終わりにすれば苦しまなくてすむ？
泣きやんでくれる？
それなら俺は…
「わかった。もう俺からは何も言わない。返事を聞くよ。ただ1つだけ、先に俺の質問に答えてくれる？」
「質問？」
「そう。ヌナの出したその答えってやつはさ、俺らが最後に話した…あのインタビューの前の、廊下の時にはもう出てた？」
「うん。」
「そうなんだ。じゃあ…結論だけ言って？」
「結論？」
意地悪して本当にごめん。
最後の、心の狭い俺の意地悪。
ヌナが俺の話も、言い訳さえ話させてくれないのなら、俺もヌナの話は聞かない。
どうしてその答えが出たのか、すんげー気になるけど聞かない。
そしたら少しは俺の気持ちもわかってくれる？
ヌナ、こんな俺で最後まで本当にごめん。
傷つけてでも、最低な奴だって思われてでも、
最後にヌナの中に俺の何かを残したいのかもしれない。
……………
(A side)
ジヨンくん、あなたにした事がどれほど苦しいものなのか身をもってわかったよ。
結論だけ…
話を聞いたり、理由が話せないのは本当に辛いことなんだね。
酷いこと言って本当にごめんね。
自分が先にしたことなのに、結論だけって言われた時、理由を話せない事が辛いって思ってしまった私は、やっぱり本当にズルい女なんだよ。
ジヨンくんの笑顔を思い出す。
もう限界…終わらせなきゃ…
「結論はね…」
「………」
「ジヨンくんにはそういう気持ちを持てない。」
「わかった。でも…最後にこーやって話す時間が持てて嬉しかった。電話に出てくれてありがと。じゃ、俺仕事行くわ。」
「じゃあね。」
電話を切った瞬間、堪えきれず大声で泣いた。
どうして好きな人に嘘をつかなきゃいけないの？
どうして好きな人を傷つけなきゃいけないの？
どうして好きな人に私もだよって言えないの？
あなたの中の私は最低の人間。
それでもあなたがずっと笑顔で、大好きな音楽ができるのなら…
こんなやり方だけど、私はあなたの笑顔を守りたかった。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 613人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「K-POP」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
がほ(プロフ) - あさみさん» こんばんは。語尾や句読点の使い方等のみ修正していますが、内容は変えていません(^^)ご迷惑をおかけしてすみません。 (2016年6月30日 0時) (
レス) id: b9b3e3aa96 (このIDを非表示/違反報告)
あさみ(プロフ) - こんばんは。初めての恋は修正して更新してるんでしょうか？ (2016年6月29日 23時) (レス) id: b51e86015d (このIDを非表示/違反報告)
r08194(プロフ) - はぃ！ (2016年3月12日 17時) (レス) id: 9cedcfc370 (このIDを非表示/違反報告)
がほ(プロフ) - リンナさん» こんにちは(^ ^)お時間空いた時にでも読んでいただけると嬉しいです(^ ^) (2016年2月23日 16時) (レス) id: b9b3e3aa96 (このIDを非表示/違反報告)
リンナ - 引き続き読みたいと思います！ (2016年2月22日 22時) (レス) id: 9cedcfc370 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：がほ
| 作成日時：2015年11月29日 4時
