ほどける (1) ページ13
(Jiyong side)
素直なヌナがたまらなく可愛い。
本当は時間の許す限り一緒に話をしたいけど、
今日はこれから予定がある。
時計を見て時間を逆算する。
ここでヌナと話せるのは15分しかない。
「ヌナ？俺タブロヒョンの家のパーティーに呼ばれてて、15分後にはここを出なきゃいけないんだ。15分しかないんだけど、その時間俺にくれる？」
コクコクッと頷き返事をする。
その姿もたまらなく可愛くて…
一度外れたブレーキは、もうききそうになかった。
「スンリ拾ってく約束で待たせてるから、連絡するから待ってて？」
右手だけ離し、ポケットからスマホを取り出し電話をかける。
「えっ、ここで？」
「うん。だってヌナ離したらいつもいなくなるし。」
……………
(A side)
右手はジヨンくんに握られてて、頭の上からはジヨンくんの声が聞こえる。
もうほんと、どうにかなっちゃいそうなほど緊張してる私。
スンリくんとの電話が終わると、またジヨンくんが左手を握って…
完全に顔が真っ赤な私は上を向くことが出来ない。
「ヌナ、ソユンとはね…」
ジヨンくんがソユンちゃんとの事を話してくれた。
付き合っていたこと。
戻ったり、離れたりする関係だったこと。
次第に自分の気持ちが離れていったこと。
そしてそれをそのままにしてた自分が悪いこと。
そしてあの写真の抱き合ってた理由も。
ジヨンくんが話し終えても私は上を向けなくて。
嬉しくて、でもちょっと切なくて、いろんな感情が混ざり合って溢れる涙が今にも目からこぼれ落ちそうで…
……………
(Jiyong side)
話し終えてもずっと下を向いたままのヌナ。
「こっち向いてよ。」
「やっ…！」
覗き込んだ瞬間、ヌナの目から涙が溢れた。
また泣かしてごめん。
でも泣き顔さえ愛おしくて、ヌナの手を引っ張り抱きしめた。
「ジヨンくんやだ！服が汚れちゃうから！！」
「いいから。いいからもう、いなくならないで…」
そして今度はどうしても聞きたかったこと。
テウンさんのことをヌナに聞いた。
「えっ！？」
答えを聞くのが怖くて、知らず知らずのうちに手の力が緩んでた俺からいとも簡単に離れて驚くヌナ。
「あれは偶然だよ。あの日は友達と待ち合わせしてて、あそこのカフェで待ってたの。そしたらたまたまテウンさんが…。で、友達が来るまでお茶する事になっただけ。」
「じゃー付き合ってないんだ？」
「ないよ！」
「言われても？」
「………」
やっぱり。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 613人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「K-POP」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
がほ(プロフ) - あさみさん» こんばんは。語尾や句読点の使い方等のみ修正していますが、内容は変えていません(^^)ご迷惑をおかけしてすみません。 (2016年6月30日 0時) (
レス) id: b9b3e3aa96 (このIDを非表示/違反報告)
あさみ(プロフ) - こんばんは。初めての恋は修正して更新してるんでしょうか？ (2016年6月29日 23時) (レス) id: b51e86015d (このIDを非表示/違反報告)
r08194(プロフ) - はぃ！ (2016年3月12日 17時) (レス) id: 9cedcfc370 (このIDを非表示/違反報告)
がほ(プロフ) - リンナさん» こんにちは(^ ^)お時間空いた時にでも読んでいただけると嬉しいです(^ ^) (2016年2月23日 16時) (レス) id: b9b3e3aa96 (このIDを非表示/違反報告)
リンナ - 引き続き読みたいと思います！ (2016年2月22日 22時) (レス) id: 9cedcfc370 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：がほ
| 作成日時：2015年11月29日 4時
