愛してる - Jiwon- ページ33
ちょうど先週。
会社でAに仕事の資料を渡された時、
一緒にいた友達がAに、
「ヌナ。前から聞きたかったんですけど、こいつのどこがいいんですか？」
なんて聞きやがった。
「バカ！」
みんな知ってることだし、
仲がいい奴ばかりとはいえ、
部屋の中には他にも人がいるのに。
案の定、興味本位でみんながこっちを注目して、
聞きたい！知りたい！等と連呼する始末。
あー、最悪。
Aにも恥ずかしい思いさせてるだろうし、
早く部屋から出さないと、と思い立ち上がると、
「うーん…、月並みだけど、全部かな？真っ直ぐな性格も、素直な所も、優しい所も、後、外見も、声も。全部。じゃ、お疲れ様です」
笑顔でそう言って、一礼して部屋から出て行った。
バタンッとそのドアが閉まるまで、
俺はもちろん、誰一人言葉を発することもできず、
シーンとしていた。
ドアが閉まりみんなが冗談で殴りにかかってきたけど、嬉しくて、恥ずかしくて、ニヤけまくってた。
だから吹っ切れたんだ。
前の彼氏があの人で、普通の一般人じゃないんだから、きっとこれからも何度も何度も見るんだろうし。
見て意識するのも当たり前、
関連する単語に反応するのも当たり前、
過去を思い出すのも当たり前。
みんなの前で全部好きだと言ってくれたり、
後悔してるのかと聞いた時、すぐに否定してくれたり、
抱きついてきてくれたり、
大好きだと言ってくれたり、
キスのお願いを聞いてくれたり、
俺の欲を受け止めてくれたり。
充分俺への気持ちはわかってるし伝わってるから、
いいんだよ。
「A？俺のこと好き？」
「好き…」
苦しそうにそう言って。
「どれくらい？」
さらに聞けば、
「愛してる」
と、言ってくれて。
伸ばした手。
首の後ろで組んで引き寄せられて。
頭を起こし、キスをしてくれて。
その行為と唾液の温かさ。
溶けそう。
俺も心から愛してる。
身体も心も、
そしてその言葉さえも俺だけのもの。
お互いに果てて、そのままラグの上に寝転んだ。
ピタッとくっついた身体から伝わる体温。
心地良くていつも寝そうになる。
「さっきの続きだけど…」
「うん？」
「俺の方が愛してるから」
お互いに目を合わせて、裸のまま笑って。
本当だよ。
覚えてる？
『恋した方が負け』
とっくに俺の方が負けてるから。
だからどんなことがあっても乗り越えて、
絶対にAのことを手放さない。
「愛してるよ、A」
……END……
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がほ(プロフ) - みいなさん» こんにちは！コメ下さったのにお返事が遅くなり申し訳ありません。バビペンさんですか？私もバビ大好きで、この作品は初めてジヨン以外の男の子で書いたので、すごく新鮮で楽しかったです！ふとしたスイッチが入れば、またいつか！ (2021年6月3日 9時) (
レス) id: ae37c6ad61 (このIDを非表示/違反報告)
みいな(プロフ) - がほさんの書く作品大好きです…；；読んでてばび〜〜幸せになってくれ〜〜という気持ちでいっぱいでした；；笑 機会があれば、またがほさんが書くiKONの作品を読んでみたです…！ (2021年4月23日 6時) (レス) id: 6dadd51152 (このIDを非表示/違反報告)
がほ(プロフ) - たかさん» こんにちは^ ^コメありがとうございます！再開したい気持ちはあるんですが、どうしてもスンリのことが頭から離れず…まだできずにごめんなさい(T-T)けど、いつもそんな私のお話を読んで下さり、本当にありがとうございます。 (2020年7月3日 23時) (レス) id: c74390b1f3 (このIDを非表示/違反報告)
がほ(プロフ) - あさみさん» そうなるといつも決まってスンリのことを思い出し、なかなか前に進めない感じでいます。けど、またいつか続きを書きたいな…とは思っているので、その時はどうかよろしくお願いします^ ^ (2020年7月3日 23時) (レス) id: c74390b1f3 (このIDを非表示/違反報告)
がほ(プロフ) - あさみさん» こんにちは^ ^コメありがとうございます！猛烈に！？たまに、無性に◯◯が聴きたい！ってなる時があるんですが、あんな感じでしょうか？なら死ぬほど嬉しいんですけど(T_T)私もこのバビver好きです^ ^ジヨンも除隊したし、ジヨンのお話も…と思いつつ、 (2020年7月3日 23時) (レス) id: c74390b1f3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：がほ
| 作成日時：2018年1月22日 1時
