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告白 -Jiwon- ページ18

ドクドクと聞こえる心臓の音。
破裂しそうなその大きな音を感じながら、
目の前のヌナから目が離せなかった。

まばたきするたびに目がいく長い睫毛。
話すたびに形を変える赤い唇。
いつの間にか床に正座をして話すヌナ。

ずっとずっと好きで、
ずっと想っていた人が今目の前にいて、
その人が俺のことを好きだと言っている。


いい…のかな?


触れたくて。
とにかく触れたくて。

正座をした太ももの上に重ねられた手。
手をゆっくりと伸ばし、ヌナの手の甲に触れた。

伝わる体温。

指を動かし、手の甲を包み込もうとした時だった。

ヌナが下にあった自分の手をスッと抜き、
俺の手の甲に重ねてきた。

そして一瞬のうちにヌナの手が回転し、
俺の手を両手でキュッと握ってくれて。

「今から…会いに行くの?」

「え?」

手と頭。
どっちにも集中ができなくて。

「あの…女の子に」

え?
女の子?
会う?

あーーー、そっか!

やっと意味がわかった。

でもダメだ。
本当にそういう意味で言ってんの?
だったらヤバいんだけど。


「やっぱり…もう遅っ!」

空いてる左腕を伸ばし、
恐ろしく可愛い勘違いをしてるヌナを引き寄せた。

バランスを崩したヌナが倒れ込むも、
あれ?距離が遠い。

ズルズルと近づいて、
ヌナを包み込むよう抱きしめた。

あ…久しぶりだ。
このヌナの匂い。

もうちょっとこのままでいたいけど、
誤解は早めに解きたい。

そして俺の気持ちも伝えたい。

「ヌナ。勘違いしてる。たしかにこの後予定があるけど、会いに行くのはお世話になってる先生の所。さっきの電話は一緒に行く友達。もちろん男。早めに着いたみたいだから、俺が着いたら連絡くれって電話」

「え?」

「それに、ヌナが言ってる女の子。あの子と俺は何もないよ」

「本当に?」

「好き…って言われたけど」

「やっぱり」

「でも、ごめんって言ったよ。だって俺、ヌナが好きだから」

「え?」

「迷って悩んでるヌナを見て、ヌナから離れようって思ったけど。俺もヌナのこと避けてたけど、気持ちまでは無理だった。だから、ヌナが本当に俺のことを好きな男として見てくれてるなら…このまま離したくないんだけど…」


少し力を入れて抱きしめた。

「本当に私、ジウォンくんのことが好きだよ」

そう言うと、初めてヌナが、
俺にクタッと頭を預けてくれた。

パニック -Jiwon-→←理解不能 -Jiwon-



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設定タグ:BIGBANG , ジヨン , バビ   
作品ジャンル:恋愛
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がほ(プロフ) - みいなさん» こんにちは!コメ下さったのにお返事が遅くなり申し訳ありません。バビペンさんですか?私もバビ大好きで、この作品は初めてジヨン以外の男の子で書いたので、すごく新鮮で楽しかったです!ふとしたスイッチが入れば、またいつか! (2021年6月3日 9時) (レス) id: ae37c6ad61 (このIDを非表示/違反報告)
みいな(プロフ) - がほさんの書く作品大好きです…;;読んでてばび〜〜幸せになってくれ〜〜という気持ちでいっぱいでした;;笑 機会があれば、またがほさんが書くiKONの作品を読んでみたです…! (2021年4月23日 6時) (レス) id: 6dadd51152 (このIDを非表示/違反報告)
がほ(プロフ) - たかさん» こんにちは^ ^コメありがとうございます!再開したい気持ちはあるんですが、どうしてもスンリのことが頭から離れず…まだできずにごめんなさい(T-T)けど、いつもそんな私のお話を読んで下さり、本当にありがとうございます。 (2020年7月3日 23時) (レス) id: c74390b1f3 (このIDを非表示/違反報告)
がほ(プロフ) - あさみさん» そうなるといつも決まってスンリのことを思い出し、なかなか前に進めない感じでいます。けど、またいつか続きを書きたいな…とは思っているので、その時はどうかよろしくお願いします^ ^ (2020年7月3日 23時) (レス) id: c74390b1f3 (このIDを非表示/違反報告)
がほ(プロフ) - あさみさん» こんにちは^ ^コメありがとうございます!猛烈に!?たまに、無性に◯◯が聴きたい!ってなる時があるんですが、あんな感じでしょうか?なら死ぬほど嬉しいんですけど(T_T)私もこのバビver好きです^ ^ジヨンも除隊したし、ジヨンのお話も…と思いつつ、 (2020年7月3日 23時) (レス) id: c74390b1f3 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:がほ | 作成日時:2018年1月22日 1時

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