朝 -Jiyong- ページ31
寝返りをうった瞬間、何にもぶつからなくて、
夢かと思って飛び起きた。
でも横を見て一安心。
Aがいた。
幸せで、見ているだけで自然と笑みが溢れる。
今何時だっけ？
スマホを探し、画面を見た瞬間、
大切なことを思い出した。
そーっと起こさないようにベットを抜け出し、
『ソレ』を持ってまたベットへと戻った。
一緒に横になり肘を立て、寝顔を見る。
でも見ていると、その場所を触れたくなる。
そして、我慢しようにも我慢できない俺は触れてしまう。
髪の毛、唇、頬、肩…
枕に添えられた左手。
爪には、ピンクのキレイなグラデーションのネイル。
その手に俺の手を重ねた瞬間…
やり過ぎた。
「ん……」
もぞもぞと動き出した身体。
そしてゆっくりと開いた目。
起こしてしまった…
「ジヨン…くん？」
「おはよー。」
チュッと、おでこにキスを落とした。
「おはよ…起きてたの？」
「うん…5分前に。」
そう言うと、寝起きのとろんとした顔で笑ってくれた。
今日もコンサートがあるから、
リハ観覧もあるし、そろそろマネージャーからモーニングコールが掛かるはず。
ずっとこのままベットで横になっていたいけど、
そうはできない。
「何時に出るの？」
「んー…シャワー浴びて…1時間後くらい？」
「そっか…」
伏し目がちに呟いて、
少し残念そうに見えるのは俺の勘違いじゃないよね？
「寂しい？」
なんか嬉しくて。
顔を覗き込みながら言ったら、
ジーッと見つめられ、読み取れないその表情にドキッとした。
「少しだけ。だって、時間経つの早すぎるもん。」
そうだね。
本当にそう思う。
俺も同じだよ。
「夜また来るよ。今夜は打ち上げあるし、遅くなると思うけど…」
『寂しい？』って聞いたのは俺なのに、
聞かなきゃよかったと後悔するほど、今は寂しいさを実感してる。
俺は『少しだけ』じゃなく、
離れたくないほど寂しいよ。
「体調は？」
「大丈夫。」
「そう…とりあえず今日1日。頑張ってね。」
そんな弱々しい笑顔で言われたら、
ますます離れられなくなる。
胸も痛い。
本当…30を前にして、
こんな風に『恋』をしてる自分なんて想像つかなかった。
身体を起こし、上からAを見下ろした。
そしてゆっくり近づいて、ギリギリの所で止めると…
クスッと笑いながら、Aからキスをしてくれた。
「A。プレゼントがあるんだ。」
枕の下に隠していたゴールドの箱。
白いリボンを整えて、Aの前に差し出した。
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がほ(プロフ) - 癒仁さん» こんにちは^ ^コメありがとうございます！切なくて…キュンとして…少しでもそんな気持ちになって下さったなら、本当に嬉しいです！まだ稚拙な文章ですが、これからも頑張ります^ ^ありがとうございました！ (2017年6月16日 9時) (
レス) id: b9b3e3aa96 (このIDを非表示/違反報告)
癒仁(プロフ) - とっても切なくて、でもキュンとしてとっても面白かったです！！！おつかれさまでした！ (2017年6月16日 7時) (レス) id: cb8edbbef5 (このIDを非表示/違反報告)
がほ(プロフ) - ritaさん» こんばんは☆コメありがとうございます^ ^次作も頑張ります^ ^ (2017年6月15日 22時) (レス) id: b9b3e3aa96 (このIDを非表示/違反報告)
rita(プロフ) - お疲れ様でした(*´Ｕ`*) (2017年6月15日 19時) (レス) id: 126bc83529 (このIDを非表示/違反報告)
がほ(プロフ) - tomatoさん» こちらこそ、プロではないし、ただの素人の作品なのに、そんなに褒めて頂いて胸がいっぱいです。本当にありがとうございます。書き終えた安堵感はあれど、すでに妄想に飢えつつあるので…本当にすぐ書き始めると思います^ ^また読んでもらえると嬉しいです^ ^ (2017年6月15日 18時) (レス) id: b9b3e3aa96 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：がほ
| 作成日時：2017年5月12日 11時
