部屋 -Jiyong- ページ23
会いたくてたまらなかった。
1秒さえ惜しかった。
ドアノブをガチャガチャと回してしまいそうになる気持ちを抑え待っていたから、
ロックが解除された瞬間、
ドアの隙間に手を入れて、思いっきり開けた。
目の前には驚いた表情のA。
何度も反省したのに、やっぱり今回も無理だ。
バタンッと後ろでドアが閉まる音がしたのは、
Aの身体を思いっきり抱きしめて、
深く息を吸い込んだ時だった。
首筋に顔を埋め、
鼻から深く息を吸い込んで…吐き出して。
それを繰り返して。
ボディーソープの香りと、Aの匂い。
身体中が満たされると、それだけでクラクラしてくる。
香りを嗅げば触れたくなる。
背中に回した手を動かして、背中をなぞった。
「ジヨ…っくん！」
身体をよじって耳元で名前を呼ばれると、
いろんなことが加速する。
首筋から顔を離してAの顔を覗き込きこもうとするも、下を向いてて見ることができなくて。
「A…顔上げて。」
そう言うと、ゆっくりと顔を上げてくれたけど…
ドクドクと、身体中が燃え上がりそう。
潤んだ瞳。
薄っすらと開いた唇。
そこから漏れる吐息。
顔を屈め、その唇に触れようとした時、
「やっ…！ジヨンくん！」
パッと顔を背けられ、
胸を軽く押された。
え……
何で？
Aの行動が理解できなくて、
ただ“拒否された”ことが胸にグサリと突き刺さった。
何で…
何で…
何で…
何でAは泣いてるの？
「A？どした？何で…」
「ごめん…ごめんね…」
泣きながら謝罪の言葉を口にしてくれるけど、
謝られる理由がわからない。
「とりあえず…ほら、あっちで話そ？」
小さく頷くと鼻をすすりながら歩き出す。
躊躇いながらもそっと触れた肩。
こんな時でさえ、触れたいと思う俺。
…………
ソファーに並んで座り、
Aが落ち着くまでは優しく肩を叩き、待った。
むしろ何かショックなことを言われるのなら、
このまま、この時間が続けばいいのに…とさえ思った。
「怒った？」
急に俺を見、ポツリと呟いたA。
目が赤い。
でも、泣き顔も可愛い。
「ううん。怒るわけないじゃん。でも…嫌…だった？」
「嫌って言うか…」
顔を曇らせて下を向くから、
「嫌って言うか？」
突っ込んでしまった。
「この前もそうだったでしょ？部屋に入ってすぐ…なんか、すぐって、それが目的なのかな…って思って…」
思いもよらないAの言葉。
言葉の意味が全く理解できない俺。
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がほ(プロフ) - 癒仁さん» こんにちは^ ^コメありがとうございます！切なくて…キュンとして…少しでもそんな気持ちになって下さったなら、本当に嬉しいです！まだ稚拙な文章ですが、これからも頑張ります^ ^ありがとうございました！ (2017年6月16日 9時) (
レス) id: b9b3e3aa96 (このIDを非表示/違反報告)
癒仁(プロフ) - とっても切なくて、でもキュンとしてとっても面白かったです！！！おつかれさまでした！ (2017年6月16日 7時) (レス) id: cb8edbbef5 (このIDを非表示/違反報告)
がほ(プロフ) - ritaさん» こんばんは☆コメありがとうございます^ ^次作も頑張ります^ ^ (2017年6月15日 22時) (レス) id: b9b3e3aa96 (このIDを非表示/違反報告)
rita(プロフ) - お疲れ様でした(*´Ｕ`*) (2017年6月15日 19時) (レス) id: 126bc83529 (このIDを非表示/違反報告)
がほ(プロフ) - tomatoさん» こちらこそ、プロではないし、ただの素人の作品なのに、そんなに褒めて頂いて胸がいっぱいです。本当にありがとうございます。書き終えた安堵感はあれど、すでに妄想に飢えつつあるので…本当にすぐ書き始めると思います^ ^また読んでもらえると嬉しいです^ ^ (2017年6月15日 18時) (レス) id: b9b3e3aa96 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：がほ
| 作成日時：2017年5月12日 11時
