素直に -You - ページ13
そっか。
車の中でおかしかったのは、きっとこの事をずっと気にしてたんだろな。
うん。
だけど…
ジヨンくんの『説明』が終わっても、
そっか、しか言えなくて。
そのままお互いシーンとしちゃって。
変に意識しちゃって言葉が出てこない。
でもチラッとジヨンくんを見ると、
下を向き、顔に元気がなくて、まるで怒られて反省してみるたいで。
その顔がまるで昔みたいに幼くて、
可愛くて吹き出してしまった。
「何笑ってんの？」
ギロッと可愛く睨まれたから、
ますます可愛くて笑いが止まらない。
「ごめん。なんか…可愛くて。」
「可愛いとか…嬉しくないし。」
「本当にごめんね？あ、コーヒーおかわりいる？持ってくるね。」
「A。」
立ち上がろうとした時、落ち着いた声で名前を呼ばれてドキッとしてしまった。
「ん？」
「おかわりいいや。」
「そう。」
そうだよね。
もうそろそろ帰らないとね。
可愛くて笑ってしまい、上がったテンションが下がっていくような感じ。
「それよりも…もうちょい話してもいい？」
「…うん。」
もうちょっと一緒にいられるんだ。
と、上がり始めたテンション。
だけど話って…
と、ドキドキして構えてしまう。
「あのさ…ズバリ聞いてもいい？まだ俺の気持ち信じられない？懐かしいからとかじゃなく、今のAを好きだって気持ち。」
想像してなかった話題。
なんとなく、さっきのスンちゃんの話の続きなのかと思っていたから。
「えっ…と……」
「そんな難しい顔すんなよ。今度はAが怒られてるみたい。」
いつの間にか姿勢を正し、正座をしていた私。
ギュッと結んだ手に、更に力が入った。
「突然ごめん。今の忘れて。またゆっくり…な？」
目の前でニコッと笑うジヨンくん。
笑顔だけど悲しそうな、残念そうな…
「ご馳走様！また飲みに来てもいい？」
「うん。」
「良かった。じゃーそろそろ…」
そう言ってテーブルに手を置き立ち上がった。
ガタッ！
と、大きな音がして、テーブルの上のマグカップが揺れる。
「A？」
「あのね、その…」
慌てて立ち上がった私。
そしてジヨンくんの右手を掴んだ。
言わなきゃいけないのに、
言葉がもうここまで出かかっているのに、
それをどうしても言葉にすることができなくて。
絶対変に思われてるのに、
そんな私をジヨンくんがまた優しく包んでくれたから。
久しぶりのこの感じ。
欲しかったもの。
この腕の中なら素直になれるかな？
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がほ(プロフ) - 癒仁さん» こんにちは^ ^コメありがとうございます！切なくて…キュンとして…少しでもそんな気持ちになって下さったなら、本当に嬉しいです！まだ稚拙な文章ですが、これからも頑張ります^ ^ありがとうございました！ (2017年6月16日 9時) (
レス) id: b9b3e3aa96 (このIDを非表示/違反報告)
癒仁(プロフ) - とっても切なくて、でもキュンとしてとっても面白かったです！！！おつかれさまでした！ (2017年6月16日 7時) (レス) id: cb8edbbef5 (このIDを非表示/違反報告)
がほ(プロフ) - ritaさん» こんばんは☆コメありがとうございます^ ^次作も頑張ります^ ^ (2017年6月15日 22時) (レス) id: b9b3e3aa96 (このIDを非表示/違反報告)
rita(プロフ) - お疲れ様でした(*´Ｕ`*) (2017年6月15日 19時) (レス) id: 126bc83529 (このIDを非表示/違反報告)
がほ(プロフ) - tomatoさん» こちらこそ、プロではないし、ただの素人の作品なのに、そんなに褒めて頂いて胸がいっぱいです。本当にありがとうございます。書き終えた安堵感はあれど、すでに妄想に飢えつつあるので…本当にすぐ書き始めると思います^ ^また読んでもらえると嬉しいです^ ^ (2017年6月15日 18時) (レス) id: b9b3e3aa96 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：がほ
| 作成日時：2017年5月12日 11時
