遠慮 -You- ページ8
あの日。
公園でジヨンくんの胸に飛び込んだ、あの日。
あの時の私の決断や行動が正しかったのかどうか。
それは今でもたまに考えてしまうことはある。
だけど今、私は幸せでたまらない。
何度目だろ？
2人で会うようになって。
会うようになって、話をお互いたくさんした。
誤解、勘違い、真実。
相手の気持ちや自分の気持ち。
過去のこと。
話すたびにわかってくるお互いのこと。
興味津々に目を輝かせ、次々と質問をしてくるジヨンくん。
だけど１つだけ。
「Aは…今の仕事が好き？」
その時だけはすごく控えめに、私を伺うように聞いてきた。
あ…ミュージカル女優を目指してたことを言ってるのかな？とすぐに思った。
「大好きだよ。趣味みたいな好きなことを仕事にできて、本当に幸せ。」
これは本当の気持ち。
そしてそれを聞いたジヨンくんの顔もふわっと柔らかくなって、目を細め、
「良かった。」
と、笑ってくれたから。
どうしよう。
いいのかなって思ってしまうほど、
本当に幸せでたまらない。
でも迷惑をかけたくはないし、
無理もしてほしくない。
今はツアーの最中だし、
韓国に帰ってきた時には家でゆっくり休んで疲れを取って欲しい。
友達と遊びに行くでもいい。
飲みに行くでもいい。
なのに…
必ず韓国にいる時は、夜、私の仕事が終わると迎えにきてくれるジヨンくん。
会える嬉しさと申し訳なさ。
「電話には出られないことが多いけど、LINEはどんどんして欲しい。」
「どんどん？」
「うん。何でもいい。今日の服でも、食べた物でも、空でも。何でもいいから！」
満面の笑みでそう言われたけど、
なかなか…気にしてしまい、送れない。
バレたら…とか。
つまらなかったら…とか。
だから今夜も。
家まで送ってくれ、あっという間にお別れの時間。
本当は…
本当はもっともっと一緒にいたい。
もっとたくさんのことを話したい。
何もしなくてもいい。
こうやって、そばにいたい。
手を伸ばせばすぐ届く距離にいて、
本当は…
あの時みたいにもっとジヨンくんの近くにいたい。
匂いや感触。
思い出してしまったから。
覚えているから。
どんどん求めてしまいたくなる私。
でもその気持ちに一生懸命ブレーキをかけて、
迷惑をかけないように…って遠慮して。
笑顔で手を振ってジヨンくんと別れ、
見えなくなった瞬間に胸が苦しくなる。
どうしよう。
好きすぎて苦しい。
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がほ(プロフ) - 癒仁さん» こんにちは^ ^コメありがとうございます！切なくて…キュンとして…少しでもそんな気持ちになって下さったなら、本当に嬉しいです！まだ稚拙な文章ですが、これからも頑張ります^ ^ありがとうございました！ (2017年6月16日 9時) (
レス) id: b9b3e3aa96 (このIDを非表示/違反報告)
癒仁(プロフ) - とっても切なくて、でもキュンとしてとっても面白かったです！！！おつかれさまでした！ (2017年6月16日 7時) (レス) id: cb8edbbef5 (このIDを非表示/違反報告)
がほ(プロフ) - ritaさん» こんばんは☆コメありがとうございます^ ^次作も頑張ります^ ^ (2017年6月15日 22時) (レス) id: b9b3e3aa96 (このIDを非表示/違反報告)
rita(プロフ) - お疲れ様でした(*´Ｕ`*) (2017年6月15日 19時) (レス) id: 126bc83529 (このIDを非表示/違反報告)
がほ(プロフ) - tomatoさん» こちらこそ、プロではないし、ただの素人の作品なのに、そんなに褒めて頂いて胸がいっぱいです。本当にありがとうございます。書き終えた安堵感はあれど、すでに妄想に飢えつつあるので…本当にすぐ書き始めると思います^ ^また読んでもらえると嬉しいです^ ^ (2017年6月15日 18時) (レス) id: b9b3e3aa96 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：がほ
| 作成日時：2017年5月12日 11時
