本心 -You- ページ6
「迷惑だと思われるかもしれないけど…」
そう言ってジヨンくんが話してくれた言葉は、
口調が穏やかで、ほわっと温かみがあって…
違う、違う。
ダメだ、ダメだ。
と、自分で頑なに拒否していた考えを溶かすような、不思議な力があった。
俺はAにしか恋ができない。
過去のAももちろん好きだった。
だけど今のAに、今俺は恋をしてる。
これが5年前でもきっと同じ。
10年後でも、例え30年後でも同じ。
どんなに離れていても、
忘れていても、
Aにしか反応しなくて、
どこにいても、必ず出会う。
そしてまた恋をする。
「Aもそうだったら嬉しいとは思うけど、それがどれだけ勝手なことかはわかってる。だけど、できれば…できることならもう一度。あの頃みたいにAに俺を好きになってもらいたいから。だからその機会が欲しい。」
さっきはジヨンくんと私の間を風が通って、
私達には間に距離があるのだと感じた。
だけど今は風が2人の間ではなく、
私の背後から、ジヨンくんの方へ押すように吹いている。
多分泣きすぎて、
今の私の顔はグチャグチャなんだろうな。
だけど涙が止まらない。
愛しているか？と聞かれたら、
答えることはできない。
あの頃と同じ気持ちか？と聞かれても、
今はグチャグチャすぎてわからない。
だけど、このままここでさよならできるか？と聞かれたら、
私はきっと、ジヨンくんの後ろ姿を最後まで求めるように目で追ってしまうと思う。
明日から考えないか？と聞かれたら、
首を横に振る。
でも私がまたジヨンくんの周りをウロついて、
過去のことがばれ、迷惑をかけたら…
そう思った時。
「あの時は、言い訳だけど守り方も知らなくて、守る力もなかった。だけど今は違う。結果とか関係なく、Aが俺に機会を与えてくれるなら、今度は俺がどんなことをしてもAを守る。あの時、Aがそうしてくれたから今の俺がいる。だから今度は必ず俺が守るから。」
もうわからなかった。
涙で視界は歪むし、
頭の中はグチャグチャだし。
だけど足が勝手に前へと動いた。
きっとそれが本心で、行きたかったから動いた。
背中にキツく回された腕。
私は今、ジヨンくんの腕の中にいる。
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がほ(プロフ) - 癒仁さん» こんにちは^ ^コメありがとうございます！切なくて…キュンとして…少しでもそんな気持ちになって下さったなら、本当に嬉しいです！まだ稚拙な文章ですが、これからも頑張ります^ ^ありがとうございました！ (2017年6月16日 9時) (
レス) id: b9b3e3aa96 (このIDを非表示/違反報告)
癒仁(プロフ) - とっても切なくて、でもキュンとしてとっても面白かったです！！！おつかれさまでした！ (2017年6月16日 7時) (レス) id: cb8edbbef5 (このIDを非表示/違反報告)
がほ(プロフ) - ritaさん» こんばんは☆コメありがとうございます^ ^次作も頑張ります^ ^ (2017年6月15日 22時) (レス) id: b9b3e3aa96 (このIDを非表示/違反報告)
rita(プロフ) - お疲れ様でした(*´Ｕ`*) (2017年6月15日 19時) (レス) id: 126bc83529 (このIDを非表示/違反報告)
がほ(プロフ) - tomatoさん» こちらこそ、プロではないし、ただの素人の作品なのに、そんなに褒めて頂いて胸がいっぱいです。本当にありがとうございます。書き終えた安堵感はあれど、すでに妄想に飢えつつあるので…本当にすぐ書き始めると思います^ ^また読んでもらえると嬉しいです^ ^ (2017年6月15日 18時) (レス) id: b9b3e3aa96 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：がほ
| 作成日時：2017年5月12日 11時
