ソファー ページ28
(A side)
ちゃんと座っていたはずなのに。
ちゃんと着ていたはずなのに。
今の私はぐちゃぐちゃ。
ソファーの肘掛けに身体を預け、
上にはいつの間にか馬乗りになったジヨンくんがいる。
ボタンの外されたシャツ。
ホックの外された下着。
ジヨンくんの唇や舌が、音を立てながら上半身を這う。
『気持ちいい？』
『これ好き？』
『ここは？』
「ね、A。ちゃんと返事してよ。教えてって言ってんじゃん。」
耳たぶを舐められながらそう言われて、
返事なんて出来るわけがない。
今までと、全然違う今日。
意地悪なくらいにゆっくりと。
隅から隅まで、ジヨンくんの唇が離れない。
もうすでにグズグズになった私の身体は、
着ているものを脱がそうとするジヨンくんに逆らうこともできない。
ここがソファーだとか。
ジヨンくんはまだ服を着ているのに、
私は裸だとか。
恥ずかしさや、そんな事よりも、
逆らえないほど気持ち良くて仕方ない。
……………
(Jiyong side)
1回目、2回目。
発 情期のオスみたいに抱いてしまったこと。
今日のAの表情を見ながら後悔する。
早く早くと気が焦って、
結局は自分のことしか考えられてなかった。
ここに触れるとこの声だけど、
すぐ横だと声が変わるとか。
『触れる』から『吸う』に変わると、
身体をよじり、手に力が入るとか。
背中の筋がキレイだ、とか。
こんな所にホクロがあったんだ、とか。
一つ一つ、確認しながら進める楽しさ。
楽しい？
そう、楽しい。
今までのって何だったんだろう？って、
本当に最低だと思うけど、全然違う。
今までは向こうから求められて、
好きにさせてたら身体は反応して、
で…本当にただ欲を吐き出すだけの行為だった。
自分から欲しいとは思わないし、
面倒で、俺から何かする気もなかったし。
だけど今は、一つ触れるたび、一つの反応。
力不足の俺だけど、
そんな俺にさえ感じてくれてるのが嬉しくて、
だからもっともっと、って思う。
今日は自分よりもAを気持ち良くさせたい。
気持ち良くなって欲しい。
本当にそう思う。
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がほ(プロフ) - 癒仁さん» こんにちは^ ^コメありがとうございます！切なくて…キュンとして…少しでもそんな気持ちになって下さったなら、本当に嬉しいです！まだ稚拙な文章ですが、これからも頑張ります^ ^ありがとうございました！ (2017年6月16日 9時) (
レス) id: b9b3e3aa96 (このIDを非表示/違反報告)
癒仁(プロフ) - とっても切なくて、でもキュンとしてとっても面白かったです！！！おつかれさまでした！ (2017年6月16日 7時) (レス) id: cb8edbbef5 (このIDを非表示/違反報告)
がほ(プロフ) - ritaさん» こんばんは☆コメありがとうございます^ ^次作も頑張ります^ ^ (2017年6月15日 22時) (レス) id: b9b3e3aa96 (このIDを非表示/違反報告)
rita(プロフ) - お疲れ様でした(*´Ｕ`*) (2017年6月15日 19時) (レス) id: 126bc83529 (このIDを非表示/違反報告)
がほ(プロフ) - tomatoさん» こちらこそ、プロではないし、ただの素人の作品なのに、そんなに褒めて頂いて胸がいっぱいです。本当にありがとうございます。書き終えた安堵感はあれど、すでに妄想に飢えつつあるので…本当にすぐ書き始めると思います^ ^また読んでもらえると嬉しいです^ ^ (2017年6月15日 18時) (レス) id: b9b3e3aa96 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：がほ
| 作成日時：2017年5月12日 11時
