【過去】関係 -Jiyong- ページ9
背中に回された手。
優しくゆっくりその手が俺の背中を撫でて。
溜め込んでた苦しい想いが涙となって身体から溢れ出てきて、
止めようにも止まらなくて。
人前で泣くことなんかなかった。
泣きそうになっても堪えてきた。
好きな女の前で泣くなんてダサいけど、
どうしてもこの温かさから抜け出すことができなくて。
どれくらいこうしてたんだろ。
やっと泣き止んだ俺。
「はい。」
そっと差し出されたティッシュの箱。
手に取って、今度は顔を見られないようパッと離れ後ろを向いて鼻をかんだ。
「何か温かい物いれなおしてくるね。」
「…ん。ありがと。」
背中でバタンッと閉まったドアの音。
そういった気遣いも嬉しくて。
数分間1人。
鼻をかみ、顔を拭きながら気持ちを落ち着けた。
「ところでジヨンくん、夕ご飯ちゃんと食べたの？」
「あ…食ってない。誘ってくれたんだけど…俺は公園に来て…」
「やっぱり。はい、これ。」
部屋に戻って来たA。
机に置かれたトレー。
温かいお茶が２つと、おにぎりが２つ。
「ただのごま塩おにぎりだけど。」
「いいの？」
「２つともいいよ。」
「…いただきます。」
かぶりつくと口に広がる絶妙な塩加減。
温かくて、美味くて、最近感じなかった空腹感、
一気に身体が思い出してあっという間に食べきった。
「ごちそうさまでした。」
言い終わると同時、
身体をAの方に向けて正座をし座り直した。
「どうしたの…？」
カップを持ち、きょとんとするA。
「やっぱり……そばにいて欲しい。たしかに恋愛は禁止されてるから、リーダーである俺がそれを破ることはできない。だけど…また今日みたいに助けて欲しい。それは…Aじゃないと出来ないことだから…」
『付き合って欲しい』とは言えないから、
回りくどい、言ってる俺さえもよくわからない関係を求めてる。
友達以上恋人未満。
彼女ではないけど1番特別な人。
付き合ってはないけど、また2人で会いたいと願う人。
Aにとっても、
俺がそうであると嬉しいな…と願ってしまう。
「変な関係。それこそ…バレたら誰も信じてくれないよ？」
「だから…誰にも言わない。メンバーにも言わない。2人の秘密。」
返事を急かすようにじっとAを見つめた。
困った表情。視線が揺れている。
「じゃあ…私が凹んだ時はジヨンくんが慰めてね？おにぎりじゃなくて、コンビニのシュークリーム持って。」
ニコッと笑ったA。
たまらず抱きしめた。
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がほ(プロフ) - ritaさん» ただいまですー(＾∀＾)またボチボチ書き始めますので、よろしくお願いしまーす！！ (2017年4月19日 21時) (
レス) id: b9b3e3aa96 (このIDを非表示/違反報告)
rita(プロフ) - おかえりｯ☆(*´∀`*)ノ (2017年4月17日 23時) (レス) id: 126bc83529 (このIDを非表示/違反報告)
がほ(プロフ) - まあさん» こんばんは☆更新も滞り、いただいたコメの返信もしないまま、本当にすみませんでした>_<またボチボチ書き出していこうと思ってますので、続きを読んでもらえると嬉しいです^ ^コメ本当にありがとうございました！ (2017年4月12日 23時) (レス) id: b9b3e3aa96 (このIDを非表示/違反報告)
がほ(プロフ) - KUMIさん» こんばんは☆更新も滞り、いただいたコメの返信もしないまま、本当に長々とすみませんでした>_<またボチボチ書き出していこうと思ってますので、もしよかったら、また読んでもらえると嬉しいです^ ^コメ本当にありがとうございました。 (2017年4月12日 23時) (レス) id: b9b3e3aa96 (このIDを非表示/違反報告)
がほ(プロフ) - まいこさん» こんばんは☆更新も滞り、いただいたコメの返信もしないまま、本当にすみませんでした>_<また書き出していこうと思ってますので、もしよかったら、また読んで下さいね^ ^コメ本当にありがとうございました。 (2017年4月12日 23時) (レス) id: b9b3e3aa96 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：がほ
| 作成日時：2017年1月23日 1時
