ピース -Jiyong- ページ48
はぁ…はぁ…
呼吸が乱れている。
顔に手を当てれば、じっとりと汗ばんでいる。
「ここって…控え室？」
「そう。なかなか戻ってこないから見に行ったら、お前、トイレに座り込んでるしさ…なんとか部屋まで連れてきたけど、どーした？体調悪かったのか？」
トイレ…
そうだったんだ。
「なんか…急に頭痛くなって…」
病院に行こうって言われたけどそれは断って、
帰る前にもう一度トイレに向かった。
30分寝てたみたいだから、
さっきまで彼女達がいた部屋はもう真っ暗になり、誰もいなかった。
誰もいないから…
真っ暗だから…
さっきここで聞いたこと、見たこと。
本当は全部夢だったのかな？とも思った。
だけど車に乗るとマネージャーが、
「あ。そうだ！これどーすんの？もう捨てる？」
渡されたのは彼女からもらったおにぎり。
食べようと思ったら呼ばれて、他の奴に食べられないようマネージャーに預けたんだった。
手の中でコロコロと転がるおにぎり。
すると、頭の中で同じようなおにぎりを食べてる俺の姿が浮かんできた。
うん。
やっぱり、あれは夢じゃなかったんだ。
ラップを取り、かぶりついた。
口の中にじわっと広がる塩気。
そしてまた涙が溢れる。
俺は、これを知ってる。
おにぎり、キンパ、寿司…
今まで同じようなもん食べてきたけど、
そんなのと全然違う。
さっきと同じ。
１つ思い出すたび、塗り絵のように白黒だった記憶に色が塗られていく。
一口食べるたび、また同じように色が塗られ、
そこにいる彼女と俺が動き出す。
今までの俺の記憶の中で、
彼女の事だけじゃなく、所々抜けていた部分。
まるでパズルのピースが埋まるように、
思い出すたびにきちんと、ピタリとそこにはまっていく。
記憶が埋められていく。
その多くに、彼女の、Aの笑顔がある。
家に帰り、テソンに電話を掛けた。
ヨンベにも、タッピョンにも、スンリにも。
当たり前だけどみんなはAのことを知ってて、
覚えてて、
忘れてしまった俺のことも、
1人忘れられてしまったAのことも、
みんなずっと心に隠して、
ずっと心配してくれたんだと…
初めて知った。
会いたい。
Aに会いたい。
思い出したと言ったら、
Aはどんな反応をするだろうか。
謝っても、許してもらえないかもしれない。
だけど、
会いたくてたまらない。
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がほ(プロフ) - ritaさん» ただいまですー(＾∀＾)またボチボチ書き始めますので、よろしくお願いしまーす！！ (2017年4月19日 21時) (
レス) id: b9b3e3aa96 (このIDを非表示/違反報告)
rita(プロフ) - おかえりｯ☆(*´∀`*)ノ (2017年4月17日 23時) (レス) id: 126bc83529 (このIDを非表示/違反報告)
がほ(プロフ) - まあさん» こんばんは☆更新も滞り、いただいたコメの返信もしないまま、本当にすみませんでした>_<またボチボチ書き出していこうと思ってますので、続きを読んでもらえると嬉しいです^ ^コメ本当にありがとうございました！ (2017年4月12日 23時) (レス) id: b9b3e3aa96 (このIDを非表示/違反報告)
がほ(プロフ) - KUMIさん» こんばんは☆更新も滞り、いただいたコメの返信もしないまま、本当に長々とすみませんでした>_<またボチボチ書き出していこうと思ってますので、もしよかったら、また読んでもらえると嬉しいです^ ^コメ本当にありがとうございました。 (2017年4月12日 23時) (レス) id: b9b3e3aa96 (このIDを非表示/違反報告)
がほ(プロフ) - まいこさん» こんばんは☆更新も滞り、いただいたコメの返信もしないまま、本当にすみませんでした>_<また書き出していこうと思ってますので、もしよかったら、また読んで下さいね^ ^コメ本当にありがとうございました。 (2017年4月12日 23時) (レス) id: b9b3e3aa96 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：がほ
| 作成日時：2017年1月23日 1時
