吐き出し -You- ページ26
「ヌナ…大丈夫？」
立ち止まったテソンが後ろを振り向いて、
私に話しかけてくれた。
「うん…」
と、力なく返事をした私。
胸の中でモヤモヤするものも吐き出しちゃいけない。
平静を装わないといけない。
頭の中はそれでいっぱいだった。
沈黙が続く私達。
多分考えてることは同じだけど、
お互いその話題には触れられずにいた。
「すごい久しぶりだね！何年ぶりだろ…狎鴎亭のカフェで会ったあの時以来だよね？だから…5年ぶり？」
なんとか笑顔で話しかけたものの、
テソンの曇った表情は変わらなかった。
「うん…5年ぶり。昼間…ビーチで驚いた。ごめん…何も考えず、声かけてしまって…」
ドキッと心臓が音をたてたけど、
「ううん。私もビックリしたよ！まさかあんな所で会うなんてね！」
もう今にも壊れそう。
そんなギリギリの笑顔と、
なるべく明るい声を出したのに…
「なんで…ハワイに？」
質問それたくなかった話題。
それがまっすぐ胸に刺さって。
「違うっ！！違うの！本当に違うの。本当に偶然なの。」
やっぱりそう思われちゃうのかな？
思われても仕方ないのかもしれないけど、
絶対に違うんだと言いたくて。
「もうずっと前…春頃にこの仕事は決まってたの。その後、テソン達がハワイに来ることを知って…。同じ時期だけど、まさか会うなんて思ってもなかったし、ファンミーティングも行ってないよ？本当に偶然なの。」
「ヌナ？」
「テソンに言えなかったのは…その…」
「わかってるよ。ヌナの気持ちはわかってる。そっか…仕事で来てたんだね。ヌナも…すごく驚いたでしょ？本当に大丈夫？」
嘘はついてないと、
私を信じてくれるテソンの目。
心配してくれる言葉。
溢れ出した涙とともに、
喉元まで出かかっていたモヤモヤも、
抑えられずに口にしてしまった。
「さっきね、ジヨンくんがいたの。お客さんに混ざって、ジヨンくんもステージを見てたの。拍手もしてくれて。もちろん、私にじゃないのはわかってるよ。だけど…今日ビーチで偶然に会って、すごく近くにいて、そしたらまた…っ！」
しゃがみこみ、泣きじゃくる私。
そんな私のそばにしゃがみこみ、
落ち着くまでそばにいてくれたテソン。
吐き出したことで軽くなった心。
吐き出したことで落ち着いた頭。
涙を拭いて、ゆっくりと顔を上げた。
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がほ(プロフ) - ritaさん» ただいまですー(＾∀＾)またボチボチ書き始めますので、よろしくお願いしまーす！！ (2017年4月19日 21時) (
レス) id: b9b3e3aa96 (このIDを非表示/違反報告)
rita(プロフ) - おかえりｯ☆(*´∀`*)ノ (2017年4月17日 23時) (レス) id: 126bc83529 (このIDを非表示/違反報告)
がほ(プロフ) - まあさん» こんばんは☆更新も滞り、いただいたコメの返信もしないまま、本当にすみませんでした>_<またボチボチ書き出していこうと思ってますので、続きを読んでもらえると嬉しいです^ ^コメ本当にありがとうございました！ (2017年4月12日 23時) (レス) id: b9b3e3aa96 (このIDを非表示/違反報告)
がほ(プロフ) - KUMIさん» こんばんは☆更新も滞り、いただいたコメの返信もしないまま、本当に長々とすみませんでした>_<またボチボチ書き出していこうと思ってますので、もしよかったら、また読んでもらえると嬉しいです^ ^コメ本当にありがとうございました。 (2017年4月12日 23時) (レス) id: b9b3e3aa96 (このIDを非表示/違反報告)
がほ(プロフ) - まいこさん» こんばんは☆更新も滞り、いただいたコメの返信もしないまま、本当にすみませんでした>_<また書き出していこうと思ってますので、もしよかったら、また読んで下さいね^ ^コメ本当にありがとうございました。 (2017年4月12日 23時) (レス) id: b9b3e3aa96 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：がほ
| 作成日時：2017年1月23日 1時
