冷たいあの子は雪の国の国王で…？ふぁいぶ！

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ジャック「おいおい、間が悪すぎるだろ…」




リーチ兄弟が来なかったのはこれが原因か…





ジャック「ここまで来ておいて…尻尾巻いて帰れってのか？」





エース「…ちょい待ち、俺に考えがある。Aも一緒に来て。」





『？…うん』






エースの作戦はこうだ。




エースと俺が警備員の気を引いてるからそのうちに他のみんなは裏から侵入して写真を拝借してきて…とのことだ。




いい作戦だな。














エース「うわぁ〜〜〜！？マジかよ〜〜〜！！」





「……ん？君、どうしたんだい？」





エース「今日って休館日なんすか？…うわ、信じらんねぇ…」





『ここに来るの楽しみにしてたのにね。』





「おや、君ら…変わった尾ひれをしてるな。陸の人間か？こんな所に2人だけで来たのかい？」





エース「はい！オレら幼なじみなんですけど、子供の頃から人魚の世界に憧れてて…」





『2人でお小遣い貯めて、魔法薬を手に入れて…やっとここまで来られたんです。』





エース「ヤベー、本物の人魚だ！マジかっこいい！もっとよく見せてもらっていいですか？」






「そ、そうか？……背びれも見る？」





『いいんですか！？』






「うん、ほら」






『うわぁ〜、凄い！触っていいですか！？』






「どうぞ」





許可を貰えたので触ってみる…と





『すべすべ…ねぇエース、すべすべだよ！』





エース「おぉ、ほんとだ…すげぇ」





「ふふ、スキンケアには気を使ってるんだ。ボディソープにもね。」





『あ、スキンケアと言えば…あの絵本の人魚姫もスキンケアとかしてないのに凄い肌スベスベで羨ましかったな〜』





「あの絵本って…もしかして人魚姫と人間の王子が恋に落ちる話のやつかい？」





『はい！エースのおばあちゃんに絵本読んでもらってたんです！ね、エース！』





エース「そうなんすよね〜、オレもあの物語好きだったな〜…」





「その話、映画にもなったんだよ。俺も昔、彼女と見たっけ！



もう30年前の映画だ。何度観ても父王と姫が抱き合うところで泣けるんだ」





「『分かる！』」





エース「超名シーンですよあれは！」





「君ら、若いのによく知ってるね。」






『エースのお兄さんが映画好きで…よく一緒に見てたんです。



あの映画、曲もいいんですよね！』





エース「そういえば！人魚ってみんな歌が上手いってホントですか？」

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