冷たいあの子は雪の国の国王で…？ふぁいぶ！

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レオナ「ッハ！期末テストでアイツと契約した馬鹿どもを自由にするために取引しただと！？



ハハハ！コイツはいいな、背筋が寒くなるぜ。とんだお人好しなこった」







バカにされてると分かると俺はムッとして言い返した。






『俺が助けたいのは友達だけだ。後はオマケみたいなもの。勘違いしないでくんない？』







レオナ「アホ、それをお人好しって言うんだろうが」






ラギー「ま、アズールくんのテスト対策ノートは凄いって噂ッスからねぇ…欲しくなるのも分からなくは無いッスけど」





ジャック「そういえば、2人とも今回の試験でアズールとは取引しなかったんスね。レオナ先輩とか、1番楽したがりそうなのに…あっ、いや…なんでもないっス」






レオナ「ばーか、誰があんなインチキ野郎と好き好んで何度も取引するか。」





何度もってことは…少なくとも1回は取引してるってこと…？





レオナ「背に腹はかえられなくて取引したことはあるが…毎度ろくな条件じゃなかった。」





あ、あるんだ…





ラギー「確かに…進んで力を借りたい相手じゃないッスよねぇ…ちょっと無茶なお願いもホイッと叶えてくれるし、実力がある魔法士なのは間違いないんスけど…」





レオナ「そもそも取引ってのは、欲しいものがある方が不利に決まってる。頭の回らない草食動物が軽い気持ちで契約すれば、あの手この手でカモられるのがオチだ。」





『やめてよ…すごい不安になってきたじゃん…』





レオナ「話のタネに聞いてやる。どんな条件で契約したんだ？」





『それが…』
















レオナ「3日後の日没までに……」





ラギー「アトランティカ記念博物館に忍び込んで写真を取ってくる……」






「「………」」





おい、なんか言えよ





ラギー「なんか…ご愁傷さまッス」




なんでだよ！！





ラギー「そもそも、アトランティカ記念博物館って海の中じゃないスか。どうやって行くつもりなんスか？」





グリム「アイツら、水の中で呼吸ができる魔法薬をくれたんだゾ。」





ジャック「効き目の程は分からないけどな」





ラギー「アズールくんがくれたなら、効き目は間違いないとは思うッスけどね。あの人のプライド的に、せこい魔法薬を掴ませてくるとは思えないし」





レオナ「……ふぅん。




なら、さっさと行動を起こせばいいじゃねぇか。時は金なり、だぜ」

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