冷たいあの子は雪の国の国王で…？ふぁいぶ！

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『上位50位以内に入るってことが条件だったっぽいけど…あれだけ沢山の生徒と契約してれば殆どの契約者が50位以内からあぶれる事になる…アズール先輩はそれを狙ってたのか…？』





ジャック「そうだろうな。」






『なんて悪どい…』





改めて思うけどほんとに酷いな…




いや…エース達の自業自得な部分もあるけどさ。






ジャック「ったく！他人の力でいい成績取っても何の意味もねぇだろ。」






『それは同感…言ってくれれば教えてあげるんだからそんなのに頼らずとも…』





馬鹿だよな、彼奴らも…






学園長「学園の生徒全員がハウルくん達の様に自意識強めで面倒臭い…いえ、真面目だったら私も苦労しないんですがねぇ〜。」





「『うわぁッ！！？』」





ジャック「学園長！…びっくりした…」




『毎回驚かすのやめて貰えません…！？』





学園長「はぁ…今年もアーシェングロッド君の“商売”を止めることが出来ませんでした。」





無視かよ……ってか





『商売って…？学園長、何か知ってるんですか？』





学園長「アズール・アーシェングロッドくん。オクタヴィネル寮寮長を務める2年生です。」





あ、2年生なんだ…





学園長「ローズハートくん同様2年生で寮長を務める非常に優秀な生徒なのですが…少し、いえ…だいぶ問題がありまして。」





ジャック「問題って…詐欺行為の事か？だったら学園長が命令して辞めさせればいいじゃないすか。」





学園長「それが…私が教師だからこそ、彼の行為を禁止出来ないのです。」





『…どういうことです？』





学園長「アーシェングロッドくんが生徒達にばらまいたテスト対策ノートですが…あれは事前に出題用紙や解答を盗み見るなどの不正行為で作られたものではありません。


ナイトレイブンカレッジ過去100年分のテスト出題傾向を徹底的に調べあげ、自力で練り上げた“虎の巻”なんです。」





？それが何に繋が…





『100年分の出題傾向を自力で…ん？って事は…』






ジャック「自分の力だけでそんなもん作るなんて…やるじゃねぇか、彼奴。…ん？待てよ、つまり…」





「『不正じゃない事が逆に厄介……ってこと／か？』」





学園長「2人とも、良い着眼点です。教師の立場として、いち生徒が“合法的な努力”でテスト対策ノートを作ることは禁止出来ません。そして、“親切”で友人に勉強を教えることも、ね。」






…それを本人も分かってるから更にタチが悪いってことか…

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