冷たいあの子は雪の国の国王で…？ふぁいぶ！

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ジェイド「さて……お客様、本日のご用件は？」





『…支配人と話がしたいんですが』






ジェイド「ふふ……かしこまりました。今、支配人は別のお客様のご相談を受けておりまして。暫く、店内でお待ちいただけますか？」





『分かりました。』





さぁさぁと流れるように席に案内され、4人座れそうなテーブル席に座らされる。





ジェイド「あぁ、そうそう。当店はワンドリンク制です。必ず何か1杯ご注文下さいね。」





今思い出したかのように言うけど絶対席に着いたのを見計らって言っただろ此奴…





ジェイド「イソギンチャクさん。こちらオーダーお願いします。」





デュース「悪いがドリンクを運ぶのが先だ。」




エース「混んでるんだし、注文くらいアンタが取れっての！何でもかんでもオレらにやらせてのんびりしやがって。」





エースとデュースが…いや、イソギンチャク達が少しでも反抗的な態度を見せると、ジェイド先輩はその人達に近付いて頭のイソギンチャクを思い切り引っ張った。




ギュインギュインッ！！




うわ…痛そ…





ジェイド「僕はアズールに新人指導を言いつけられていますから、口答えする生意気な新人には躾をしなくては」





『貴方、営業向いてませんね。』





エース「A…？」





ジェイド「なんですって…？」





聞こえなかったの？耳が悪いのかなァ…




『そういうの、パワハラって言って訴えられるらしいですよ？そのパワハラを堂々と客の前でするような店に、誰が来たいと思うんですかね？』





ジェイド「ｯ…困りますねぇ、お客様。先程も申し上げた通り、ラウンジでは僕達のルールに従って頂きませんと。」






フロイド「言うこと効かない困ったちゃんは、俺たちが締めていい事になってるんだよねぇ〜。」





ジャック「ﾁｯ……新人いびりを見せられて気分が悪いって言ってんだよ。」





『ここで俺らに帰られるの、貴方達が困るだけですよね。今すぐやめてください。』






ジェイド「まだワンドリンク頼んでないじゃないですか。帰らせませんよ、絶対に。」






『だから……』






ガシッと肩を掴まれる。





フロイド「…じゃあさぁ、お前らがコイツらの代わりに店を手伝ってくれんの？」






…は？





いやいやいや…






は？






何言ってんの？いつ俺達が手伝うなんて言った？

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