呪術師は魔法が蔓延る世界へと ____ 。 (ページ18)

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裕也side

『はぁ、全く…』

化け物が振り回すツルハシをいとも簡単に受け止めたAくん。

デュース「っえ…」

『一人で突っ走ってんじゃねーよ、大丈夫か？』

ツルハシを片手で抑えながらデュースくんの顔を覗き込むようにして言った

デュース「っお前の方こそ、怪我してないか！？大丈夫か！？」

『俺？なんで、』

デュース「だってあの勢いで振り下ろされたツルハシを受け止めて…」

俺のせいで怪我してたら俺はお前に合わせる顔がない、、

と目に涙を溜めるデュースの頭をぽんぽんと撫でて

『俺が助けに行こうと飛び出したのにやられる訳ねーだろ。』

そう言うと Aくんはツルハシを蹴り上げた。

よろ、とよろめく化け物を見たAくんは走れ！！と叫ぶ

その声に弾かれるように僕たちは走り出した。

～ドワーフ鉱山・静寂の森～

グリム「ぜぇ、はぁ、ここまで来れば大丈夫か？」

エース「なんだったんだよさっきの！あんなの居るなんて聞いてねーって！」

デュース「ただのゴーストではなさそうだったな…」

エース「もう諦めて帰ろーよ、あんなのと戦うくらいなら退学でいいじゃん、もう」

デュース「なっ！？ざっけんな、退学になるくらいなら死んだ方がマシだ！魔法石が目の前にあるのに、諦めて帰れるかよ！」

雲行きが怪しい…

エース「はっ、オレより魔法へったくそな癖によく言うわ。行くならひとりで行けよ、俺はやーめた」

デュース「あぁそうかよ！なら腰抜け野郎はそこでガタガタ震えてろ！」

エース「はぁ〜〜〜〜？腰抜け？誰に向かって言ってんの？」

っ、、こわ…

グリム「な、なぁデュース…オマエなんかキャラ変わってる気がするんだゾ。」

デュース「ハッ…ご、ゴホン…悪い、少し取り乱した。」

「どうしよう、、」

このままじゃ追い出されちゃう、

グリム「オマエらもっとバーンとド派手な魔法とか使えねーのか？」

デュース「大掛かりな魔法や複雑な魔法の使用には訓練がいる。」

エース「だから魔法学校があるんだけどね。パッ、と思い浮かべた通りに魔法を使うにはかなり練習が必要ってわけ。」

『じゃあ…ぶっちゃけテンパってるとミスりやすい、、？』

エース「そういうこと。」

そう、なんだ…