冷たいあの子は雪の国の国王で…？せぶん！

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デュース「待て待て、賞金はチームメイトで山分けだって書いてあるだろ。たとえば、チームが4人だとすると、ひとり…

500÷4は…ひゃく…ひゃくさん…」




エース「125万マドル。300マドルのツナ缶なら4000個以上買える。」





計算早…っ！





グリム「ウヒョーッ！4000個！！！なぁなぁ、A！オレ様この大会に出たいんだゾ！」





結愛「まずはオーディションに受からないとじゃないかしら？」




『そうだね』




学園長「学園によっては合唱部や軽音部所属の生徒から代表を選ぶそうですが…我がナイトレイブンカレッジは“全生徒”からオーディションで代表を選びます。」





デュース「本気でぶつかり合って、一番強い奴がテッペンに立つって事ですね？」





学園長「勿論本気の生徒は、大会を見越して昨年から準備しているとは思いますが…


スターを夢見る権利はいつ、誰にでもあるかと思いましてね。」




お、珍しく良い事…





学園長「フフ、どうです？私優しいでしょう？」





前言撤回






学園長「在学生なら誰でもこのオーディションを受ける権利はありますよ。今年は誰が代表になるか…楽しみですねぇ〜」





そう言って学園長は去っていった。






『えぇと…“オーディション審査の課題曲は“Piece Of My World”

参加申し込みは…3-A ルーク・ハントまで…か。』





エース「へぇ、面白そうじゃん！

今度の文化祭、オレら運動部は裏方作業ばっかで楽しくなさそうだし、試しに受けてみねぇ？

もし受かれば、会場設営とかしんどい裏方作業を手伝わなくても良さそうじゃん。」





デュース「優勝して臨時収入が入れば家計が助かるかも…いや、しかし…


運動は苦手じゃないが、歌と踊りは全然やった事が無い…」





『優勝してお金が入ってくれば生活費の足しに…否、先にオンボロ寮の設備をどうにかしないとだし…125万マドルも入ってくれば水周り位はどうにかなるかも…』





エース「課題曲の“Piece Of My World”…去年めっちゃ流行った曲だから、マジカメに踊り方の解説動画とかいっぱい上がってるじゃん！簡単なやつならパパッと覚えられるでしょ！」





歌と踊りは苦手じゃないが…人前に出るのはなぁ…






グリム「ふなっ！結愛がスマホ貰ったから、最近はマジカメ見れるんだゾ！よーし、オレ様も練習して、オーディションを受けてやるんだゾ！」

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