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続き ページ8
「久しぶりやな、元気しとったか？」
信号待ちの間、
あたしの髪を撫でなら
優しい信ちゃんの声
「あたしはぼちぼちだよ？
忙しいのは信ちゃんでしょ？」
「せやなぁ。今日も今から夜更かしやわ」
仕事が忙しいのはもちろん。
信ちゃんがあたしと会えないのは
あたしが、本命じゃないから...
「忙しいのに、会ってくれてありがとう」
「こちらこそや。気ぃ使わせてごめんな」
あたしと信ちゃんの関係は
彼女さんも知ってるのに
世間にバレないように
あたしとも彼女さんとも
外を歩くようなことはしない
...信ちゃんのプロ意識と、
それでも1番になれないあたし。
車の窓から見えるのは
丁度、クリスマスのイルミネーションが
見えて余計にあたしの心がえぐられる…
2時間ひたすらにドライブして
時々信号待ちで
信ちゃんがあたしに触れるだけで
うれしい...
「ほな。また」
次の現場近くの駅に
降ろしてもらって
仕事にいく信ちゃんを
見送る…
またね
あたしを幸せにできない
信ちゃんが大好きだよ
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作者名：七海 | 作成日時：2023年12月5日 11時
