参拾陸 ページ37
「ついた!」
「よ、よもや!」
向かった先は先ほどの駅から十駅ほど離れた場所。
夜な為飲み屋さんやらで人が多い。
ここ確か、この間のさつまいものお店の本店があるのよね。
「人が多いので逸れないでくださいね?」
「よもや!君にその心配をされてしまうとは!大丈夫だ!俺は子供ではない!」
っていっても、こちらの世界だとまだ社会人じゃないからなぁ。
煉獄さんだし大丈夫だとは思うけど、一応ね。
「俺より君の方が心配だ!」
「え、私ですか?」
「ああ!目が離せないな!」
まさか、煉獄さんに迷子の心配をされるなんて…!心配されすぎじゃない?
「というわけで、手を繋がせてもらうぞ!」
「…へ?」
えーと、煉獄さん今なんて?
私の合意を聞かずに握り締められる左手。
「さあ行こうか!」
ええええ!まって、これは予想してなかった。
私よりも遥かに大きくゴツゴツとしている。
あの煉獄さんの手が私のを包み込んでくれてる、そう思うと顔から火が出そうなほど恥ずかしい。
いやそうだよね!?だって私の推しよ!?当たり前の行動だよ!?
「ところで少女、何処に向かえばいいのだ?」
って、わからないで私のこと引っ張ってたんですね…
そんなところもかわいいですけれど。
「ここからそう遠くないんです。案内しますね。」
恥ずかしいので手を離そうとしたが、気がついた煉獄さんは更に力を込めて握ってきた。
…煉獄さん、私は迷子になりません。
しばらくしてお目当てのお店にたどり着いた。
扉を開けると、私のバイト先以上に人が溢れかえっている。
「いらっしゃいませー!」
気がついてくれた店員さんが、先まで案内してくれる。
こんなに忙しいのによく気がつくな…私だったら慌ててそう。
席に座るとき、やっと煉獄さんは手を離してくれた。
「少女、もしやここは…!」
「当たりです、これはあのときと同じお店ですよ。」
私がそう教えれば、途端目を輝かせる彼。
くっ…!今日はかわいいのポイントが多すぎる…!!
こんなんだと煉獄さんにバレてしまう!
可笑しく思われないようすぐに煉獄さんに メニューを渡し、選んでもらった。
注文の際、店員さんの顔が凄かったことは忘れない。きっと。
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☆未来音★(プロフ) - 憐さん» 感想ありがとうございます。同じ煉獄さん好きとして、そのようなコメント嬉しいです*なかなか更新が難しいですが、これからもよろしくお願いします。 (2020年6月25日 19時) (レス) id: 6b00124018 (このIDを非表示/違反報告)
☆未来音★(プロフ) - けいさん» コメントありがとうございます。一言ですが、とても伝わってきます。もっとその気持ちが強くなるよう、がんばって更新していきますね。今後もよろしくお願いします。 (2020年6月25日 19時) (レス) id: 6b00124018 (このIDを非表示/違反報告)
☆未来音★(プロフ) - アリスさん» 感想ありがとうございます。そう言っていただけてとても嬉しいです。ゆっくりですががんばらせていただくので、これからもよろしくお願いします。 (2020年6月25日 19時) (レス) id: 6b00124018 (このIDを非表示/違反報告)
憐 - とても素晴らしい夢小説を、ありがとうございます!煉獄さんは大好きなので、とても嬉しいです!どうかご無理をなさらず、更新を頑張ってください。応援しております! (2020年6月21日 18時) (レス) id: 56a87d2e69 (このIDを非表示/違反報告)
けい - うまく言葉に出来ないので一言。 好きです (2020年6月11日 12時) (レス) id: c43b0ed0fe (このIDを非表示/違反報告)
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