参拾伍 ページ36
あの騒動から数日。私の心は落ち着きを取り戻している。
おかげで休んでいたバイトにも復帰できた。
煉獄さんには感謝しかない…!
「Aちゃーん!3番テーブルのオーダーお願い!」
「あ、はい!」
いけないいけない!今はお客さんに集中しなきゃ!
ディナータイムに差し掛かる時なので、お客さんの量が多い。
最近店長が考えた新メニューのせいだよね、これきっと。
煉獄さんに遅くなるって伝えてあるし、大丈夫だと思うんだけど…
「すみませーん、お願いします。」
「こっちには新メニューを!」
「はい!ただいま!」
これって時間通りに帰れないよね…!?
やばい!夜ご飯作れないー!!
その後もお客さんが途切れるわけもなく、予定時間よりも 一時間遅れての退勤になるのだった。
***
「お疲れ様!ごめんね、伸びてもらっちゃって。」
「いえいえ!あの状態で抜けるのは逆に申し訳なかったので!
それじゃあ私はこれで、お疲れ様です。」
"お疲れ様!"と先輩方と挨拶を交わしてお店から出る。
ふー、やっと終わったぁぁ。流石にすごかったな、今日は…
って、煉獄さんのごはん!!やばい、何も用意してないよ!?
スーパーが閉まる前にと走り出そうとした。
が、私の耳には聞き慣れた声が入る。
「魅舞乃少女!」
「…え!?煉獄さん!?」
お店の前で壁に寄りかかりながら 長い脚を組み待ち伏せていた彼は、雰囲気がもうやばかった。
そうやばいのだこの人は。
「何故ここに…?」
「予定の時間を過ぎても帰ってこなかったので 心配でな!迎えに来てしまった!」
それは申し訳ないことを…!!
って思ったけどなんだか煉獄さんの表情は明るい。
「ここの駅まで来るのには慣れてしまったな!」
なるほど…ハマってますねこれは電車に。
「わざわざすみません。
そうだ!せっかくなので少し遠出をしませんか?」
新しい駅に連れてって行動範囲広げてあげたいし、何よりご飯を外で食べてしまいたい!
この後帰ってから作るのには時間がかかりすぎてしまう。
「うむ!それは面白そうだ!賛成する!」
「よし!それじゃあ行きましょう。」
煉獄さんが持っているICカードの残高と、私の財布の中を確認して 駅へと向かった。
さぁ、何処に行こうかな?
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☆未来音★(プロフ) - 憐さん» 感想ありがとうございます。同じ煉獄さん好きとして、そのようなコメント嬉しいです*なかなか更新が難しいですが、これからもよろしくお願いします。 (2020年6月25日 19時) (レス) id: 6b00124018 (このIDを非表示/違反報告)
☆未来音★(プロフ) - けいさん» コメントありがとうございます。一言ですが、とても伝わってきます。もっとその気持ちが強くなるよう、がんばって更新していきますね。今後もよろしくお願いします。 (2020年6月25日 19時) (レス) id: 6b00124018 (このIDを非表示/違反報告)
☆未来音★(プロフ) - アリスさん» 感想ありがとうございます。そう言っていただけてとても嬉しいです。ゆっくりですががんばらせていただくので、これからもよろしくお願いします。 (2020年6月25日 19時) (レス) id: 6b00124018 (このIDを非表示/違反報告)
憐 - とても素晴らしい夢小説を、ありがとうございます!煉獄さんは大好きなので、とても嬉しいです!どうかご無理をなさらず、更新を頑張ってください。応援しております! (2020年6月21日 18時) (レス) id: 56a87d2e69 (このIDを非表示/違反報告)
けい - うまく言葉に出来ないので一言。 好きです (2020年6月11日 12時) (レス) id: c43b0ed0fe (このIDを非表示/違反報告)
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