弐拾参 ページ25
ね、眠い……
土日も終わり、月曜日。
今日は平日だから授業がある、しかも一限だ。
「とりあえず準備しなきゃ…」
一限が始まるのは朝の9時から。
私の大学は最寄駅から近いため、すごく便利。
自分の家も駅から近いし、ものすごく早起きとかではない。
身支度を整え、キッチンで朝食を作る。
もちろん、2人分だ。
私はさっさと食べ終えて、家を出る支度を進める。
「煉獄さん、そういえば今日は朝遅いな。」
珍しい、この時間に起きてないの。
煉獄さんって、早起きタイプじゃなかったのかな…
私が学校に行くことは 事前に知らせてないため、彼は知らない。
ご飯の隣にメモは置いたけど、心配だし様子だけ見てから行こうかな。
音を立てないようにゆっくりと扉を開く。
今回はそばには寄らず、扉から中を伺うと…
「…スー……スー…」
そこには規則正しい寝息の煉獄さんが。
寝顔、みれたっっっ!!!
レア、これはレアよ!!!
すかさずスマホを取り出し、動画モードで撮影をする。
もちろん、ズーム機能を使ったから顔はバッチリ。
「ふふふ…煉獄さんの寝顔、ゲット。」
さて、寝顔も確認できたし そろそろ行きますか。
またまた扉を静かに閉めて、私は部屋を後にした。
…………………………………………………
「A!おはよー!」
「おはよう、相変わらず元気だね。」
いつも一緒にいる同じ学科の子が、朝から声をかけてくれる。
この子とは今年になって出会ったばかり。とてもいい子だ。
「一限から大変だよ〜!もう寝そう…」
「あはは。私も同じだよ、がんばろう。」
友人を励ましつつ、その言葉を自分の胸にも刻みつける。
"おい、あれ魅舞乃Aだぞ"
"ほんとだ!朝から見れてラッキー"
"誰か合コン誘おうぜ"
"バカ、相手にしてもらえるわけねーだろ"
「A、また噂されてる。」
「んー、もう慣れたかな。」
「はやく 彼氏のひとりやふたり、つくっちゃえばいいのに!」
「そんな簡単にいかないよ。」
隣ではぶーぶーと騒がれているが、仕方ない。慣れてしまったんだもの。
入学当初 新入生代表やら、親の仕事やらいろいろと周りにバレてしまったのだ。
最初ほどではないが、今でも少しこんなことはある。
周りの声は無視し、友人と共に授業に向かった。
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☆未来音★(プロフ) - 憐さん» 感想ありがとうございます。同じ煉獄さん好きとして、そのようなコメント嬉しいです*なかなか更新が難しいですが、これからもよろしくお願いします。 (2020年6月25日 19時) (レス) id: 6b00124018 (このIDを非表示/違反報告)
☆未来音★(プロフ) - けいさん» コメントありがとうございます。一言ですが、とても伝わってきます。もっとその気持ちが強くなるよう、がんばって更新していきますね。今後もよろしくお願いします。 (2020年6月25日 19時) (レス) id: 6b00124018 (このIDを非表示/違反報告)
☆未来音★(プロフ) - アリスさん» 感想ありがとうございます。そう言っていただけてとても嬉しいです。ゆっくりですががんばらせていただくので、これからもよろしくお願いします。 (2020年6月25日 19時) (レス) id: 6b00124018 (このIDを非表示/違反報告)
憐 - とても素晴らしい夢小説を、ありがとうございます!煉獄さんは大好きなので、とても嬉しいです!どうかご無理をなさらず、更新を頑張ってください。応援しております! (2020年6月21日 18時) (レス) id: 56a87d2e69 (このIDを非表示/違反報告)
けい - うまく言葉に出来ないので一言。 好きです (2020年6月11日 12時) (レス) id: c43b0ed0fe (このIDを非表示/違反報告)
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