不運の偶々少女、ヒトクシケイ宣言される (ページ2)

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1，見てしまったページ2

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私は幼い頃から変なバケモノが見えた。

いや、正確にはあるものを間違えて飲み込んでしまってからだ

ただ、別に特に害があるわけでもないから気にもとめていなかった

「やっべ、ノート忘れた」

家――――といっても母も父も帰ってこないため実質一人。家に帰って荷物を探っているとノートを忘れてしまっていたことが発覚したため学校にもどった。

「〜〜♪」

鼻歌交じりで教室の扉を開いた。

【海桜！いかん！】

私の中に住み着いている花寧の声が脳に響くも時すでに遅し

・・・・

私は教室の扉をそっと閉めた

ん？んん？

情報整理しよう

教室の中ではバケモノが男子生徒をロッカーに詰めていて、その横には小さく丸まって震えていた留年したクラスメート。

もう一度扉を開ける

『あ゛？』

次はバケモノが私に気づいたみたいで声を上げた

『憂太゛を゛い゛し゛め゛る゛な゛あ゛あ゛あ゛！！』

虐めてねぇよ！つか誰だよ憂太！！

私の心の叫びも虚しくバケモノは私の方に襲ってきた

？「だめだ！リカちゃん！！」

【妾の海桜に手を出すな】

花寧のその声と共にバケモノは吹っ飛んでいった。

あらまぁ。

つかバケモノ、リカちゃんって名前なの？へぇ。これからバケモノみたらリカちゃんと呼ぼう。花寧はじゅ、じゅれー？とか言ってたけど正直そんな興味ないし

生憎私はバケモノを見慣れているしキャアッ！と声に出す可愛らしさは持ち合わせていない。

？「へ？」

私はまた襲いかかって来る前にスタコラサッサと自分の席からノートを引っ張り出す。そして教室から遁走した。

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