近すぎて【衣更真緒】 (ページ28)

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『嵐くん！』

私は生徒会室を出た後、嵐くんたちを追いかけた

｢あら、どうしたの？

Aちゃん目が赤いわよ？｣

私は

実は真緒が生徒会長になったことに

嬉しくて泣いてしまった

と説明した。

嵐くんは“確かに真緒ちゃん凄いわよね”と

言ってくれた。

そして、その後私は保健室へ連れていかれた

目を冷やすために司くんまで付いてきてくれることになった

＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿

IN 保健室

『失礼します＿＿＿って誰もいないね』

私は流れのまま席に座らされた。

そして司くんが保冷剤を探してくれている

｢単刀直入に聞くけど、Aちゃん。

受け入れて良いって思ってるわよね？

真緒ちゃんの告白｣

嵐くんがなんでそれを＿＿＿＿

私わかりやすいのかな、

それとも嵐くんにだけ分かっているのか

『うん。真緒なら良いと思ってるよ』

これは本心。真緒なら守ってくれそうだし

真緒の隣なら楽しいと思う

｢では何故、1度断ったのですか？｣

｢それは簡単なことよ司ちゃん？｣

嵐くんの発言に司くんは頭にハテナを浮かべている

｢じゃあ、私たちKnightsはどういうところがファンに評価されていると思うのかしら？｣

司くんは考える素振りをした後

｢我らKnightsは、coolなところや騎士をthemeにしている所でしょうか？｣

たしかにKnightsはネットでも

かっこいいとか、ファンを｢お姫様｣って呼んでるところが

良いって意見をよく見かけるなぁ

｢じゃあ、Trickstarはどうかしら？｣

｢Trickstarの皆さんは、仲の良さや明るい

fanserviceでしょうか？和気藹々とした雰囲気も評価されていると思いますが......｣

私は確かにそうだよなぁと

頷いた

｢じゃあ、どうしてそう思ったの？司ちゃんは｣

｢それは、fanの皆さんの意見ですね。

Knightsも実際に言われておりますし、Trickstarは

Radio番組などで紹介される時にはそう言われている事実がありますしね。｣

確かにそうだ。私だってプロデューサーとしてユニットを紹介する時は

司くんの言ったことは必ず入れる。

ユニットがそうだから、事実だから。

｢そうなのよ。Aちゃんには事実がないの。

真緒ちゃんのことが好きなのは“幼なじみ”だからっていう事実しかなくて、

異性としてはどうなのかってことなのよね

だから、自分の気持ちが曖昧で返事が出来ないのよ｣