近すぎて【衣更真緒】 (ページ3)

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｢それって凛月くんと同じやんな？｣

そうだ。凛月は真緒のことを｢まーくん｣と呼んでいる

『そうなの。だから、真緒があんな

リアクションしたのはあだ名が嫌いだからではないと思うの。
真緒の性格だし、そんなことは無い。

ただ、｢まーくん｣は大切な凛月から
呼ばれてる大事なあだ名だったから驚いた、

もしくは嫌だったのかもしれない.......』

だから、他の人も嫌な思いさせたくないだけなの。

距離を置きたいとかじゃないんだね

トラウマではないしなんて言ったらいいんだろう

｢ぶっぶ〜、不正解〜｣

ゆっくり楽しい子守唄のようなトーンの
甘い声が響く

『ん、凛月！？

うﾞっ、って重いよ...』

声の本人は朔間凛月。

私の幼なじみの1人である

そして、流れるように私の座っている席の後ろに来て
私に抱きつく

そして、私の頭に顎を乗せて体重をかけてくる

単純に言うと重い。

凛月もしっかりとした男子高校生だし、それなりに身長もある。

そして厳密に言えば私より年齢は年上、めっちゃ重い

そんな私を無視してみかくんと話し始める凛月

みかくんが横目で私をちらちら見ながら凛月と話している

いや、助けてくれ誰でもいいから

潰れてしまうよ

｢立ってるの疲れるからやだぁ。｣

『座ったら？』

｢うん、座るよ。だから立って♪｣

『は？』

ニコニコ笑顔をで言われても.....

まあ、また潰されたら面倒だし立つか、と思い
わたしは席を立った

その椅子に、凛月がちょこんと座った

『ちょっと、私の席.....

ってうわぁ！』

凛月に腕を後ろに引かれて、よろけた所を腰を捕まれ

そのままりつの膝に座らされた。

｢んぁぁ、Aちゃん怪我してへん？｣

みかくんが心配そうに聞いてきたので

大丈夫と答えた。

｢Aの考察どうりだったら俺は嬉しいけど、実は違うんだよねぇ

まーくんは俺達を愛してくれてるからねぇ〜｣

う、うん？

俺たちって誰だ？凛月と.....

トリスタメンバー？いや、みんなかな

｢俺もまーくんを愛してるから全部分かる訳｣

『え、私も真緒のこと分かるもん。』

｢じゃあまーくんをどっちが知ってるかで勝負してみる？｣

『する！』

私は勢いで｢どっちがまーくん知ってるか勝負｣を凛月とすることになったのだ

｢んあぁ、程々にしないとあかんよー？｣