検索窓
今日:2 hit、昨日:11 hit、合計:35,980 hit

21 ページ25

凛月side



まーくんならきっと、Aのトラウマを消せるはずなんだ




だから俺は、大切な幼馴染を信用できる、Aも信用できるまーくんに託した





『Aはね、小学生6年生の時に流行ってたアイドルを好きになったらしいの。

いわゆる、推しってやつ。

そのアイドルは此処の出身で兄者の、えっちゃんの、まーくんのもっともっと前に生徒会長をしていたの。』




「俺らの先輩!?」





『って言っても、夢ノ咲が荒れてた時のだったから

ここを卒業しても評価されないだろうって卒業前に転校したらしいんだけどね。



そのアイドルがデビューして、小中学生に人気になった。

Aもそのファンの一人だった。』




Aから聞いた話だったから、アイドルの名は分からないけど、生徒会長をやってたなら


歴代の人たちを見ていったらいるかもしれないね





「そのアイドルが、Aのトラウマとなんの関係があるんだ?」




『そのアイドル、ファンの子を誘拐したの。


Aが誘拐されたわけじゃないけど、初めて好きって思いえたアイドルが、輝きが散った。



そのアイドルは会見で、

“応援してくれているのは子供たちだ。その子供がついて行きたいって言い出したから連れていった。

同意はあるのに誘拐って決めつけるなんて、やっぱり大人はダメだな”って言い放った』




あのアイドルは、人間としてはどうかしてると思うけど
子供たちを魅了するひとつの輝きだったんだ。

輝きの種類は、俺たちとおなじアイドル。





「なんだそれ....つまりAは俺が同じことをするのを恐れてるのか?」



俺らはそんな事しない、1番知ってるのは己自身とAでしょ?

まーくん。





『違う。あの後Aはアイドルへの愛が冷めた。

だから、いつかまーくんへの好きが冷めるかもしれないって、それで傷つけるかもって思ってるんだよきっと。


嫌われるのも怖いけど、傷つけるのも怖いんだよ。






だからAは応援してって言っても、幼なじみとしてとしか言ってくれないんだよ。

プロデューサーだからって言うのは二の次だよ』




兄者でもダメだったんだ

俺も無理だった。何度やっても“幼なじみ”


“アイドル”じゃなくて“幼なじみ”


でも、まーくんなら


Aにとっての大切な座席な

“幼なじみ”も“アイドル”も“恋人”もなれちゃうよ





『兄者がさ、そのアイドルの代わりになってやるって
本物のアイドルを見せてやるって___』

22→←20



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (48 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
173人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:カレー味のもやし | 作成日時:2022年3月10日 0時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。