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真緒side
嗚呼、俺はやっちまった
Aが見知らぬ男に絡まれてたとき
つい、俺のって言っちまった…
しかも、抱きしめながらだった
だから、Aが凛月に説明する時は気恥しくて
『凛月には言うな!』
って動揺した。これ以上にないくらい
最初は凛月に茶化されて
恥ずかしい思いをしたくなかったからだ
けど、違うんじゃないか?
確信は無いけど、恥ずかしいのは
Aを俺のって言ってしまったことだ
漫画みたいな痛いセリフとかじゃなくて、俺がAの彼氏みたいな
そんな感じだったからだ。
でも、Aに彼氏が出来たらどんな人だろな?
ドジで、少し抜けてて
騒がしくて、でも友達思いの奴だ
自分から何かを切り出すのがあまりできなくて
俺と凛月に着いてくることが多かったなぁ
でも、夢ノ咲に来る決断をしたのは
めっちゃ悩んだと思うけどな俺は
本人は2人がいるからって軽かったけど
世話がやけるやつだ、でも昔からそこが良かった
じゃあ、もし彼氏が出来たら凛月なのか?
あいつら仲良いからな
でも、俺は凛月の世話係みたいな所あるぞ
現にそうなんだけどさ
凛月が抜けてるところがあるAのお世話なんて…
あれ、もしかして俺は
凛月がAの彼氏にならないストーリーを
考えてるのか?
凛月も男だ、やる時はやるやつだ
なのに俺は…
「__くん…まーくん、まーくん!」
『うぉわ、凛月!』
急に大声を出されたらびっくりするだろ
「だってまーくん、ボーッとしてて反応してくれなかったよ」
俺は凛月がおぶってるAを見た
そうだ、あの後帰る時にAは疲れて寝
てしまった
俺が背負うって言ったら凛月が俺のことも疲れてるんじゃない?
ってAのことを凛月が背負うことになったんだ
「まーくん、何考えてたの?」
『いやぁ、それは…』
さすがに言えない
俺はもう気づいたんだ。でも違うかもしれない。
『なぁ凛月。好きって何だ?』
「まぁ、場合によるけど俺は愛かなぁ〜
愛のない好きは無関心か嫌いと一緒だと思うから」
『そっか。でも、愛ってなんだ?』
「俺はその人や物に強く執着しちゃうことだと思うよ」
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作者名:カレー味のもやし | 作成日時:2022年3月10日 0時